コンテンツにスキップする

債券先物は反落、株価続伸や40年債入札に不安-日銀オペで上昇場面も

債券先物相場は小幅反落。株式相場 の続伸やあすの40年債入札を不安視する見方などが重しとなった。半 面、日本銀行がきょう実施した長期国債買い入れオペの結果を受けて上 昇に転じる場面もあった。

長期国債先物市場で中心限月の6月物は、前週末比3銭安の145 円23銭で開始し、145円19銭まで下げた。その後は下げ幅を縮め、午後 に入ると3銭高まで上昇したが、取引終盤に株価が上げ幅を拡大すると 下げに転じ、結局は1銭安の145円25銭で引けた。

大和証券の山本徹チーフストラテジストは「債券市場に追い風だっ た円高・株安は一服した」と指摘した。ただ、「投資家の押し目買い姿 勢は揺るがない」とした上で、日銀の金融緩和継続による低金利の長期 化観測も根強いと続けた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の333回債利回 りは横ばいの0.59%で始まり、その後も同水準で推移。20年物の148回 債利回りは1ベーシスポイント(bp)高い1.455%で開始した後、横ばい の1.445%。30年物の42回債利回りは横ばいの1.69%。

UBS証券の井川雄亮債券ストラテジストは、あすの40年債入札に ついて「日銀オペで超長期ゾーンが減額される可能性もあるので、強い 結果になることは見込みにくい」と指摘。午後に相場が堅調推移になっ たことについては「先週末に日銀の買い入れオペで超長期債の減額がな ったことで買われたが、超長期債はついて行かなかった。その揺り戻し の動きで、午後に入って買いが加速した」と説明した。

前週末の米国株相場は続伸し、S&P500種株価指数は0.4%高 の1900.53で引けた。26日の東京株式相場も続伸。TOPIXは取引終 盤にかけて一段高となり、前週末比1.2%高の1194.69で引けた。

日銀オペ

日銀がきょう実施した長期国債買い入れオペ2本(総額4200億円) の結果について、残存期間「5年超10年以下」の応札倍率は2.86倍と前 回の4.70倍から低下。長期ゾーンで売り圧力が弱まっていることが示さ れた。一方、「物価連動債」は4.11倍と前回の2.84倍から上昇した。

今週は28日にも「10年超」を対象にした日銀買いオペが実施される 見込みで、その際に減額されるかが注目されている。今月の国債平均残 存期間が再び目安とされる7年程度を上回ったため。2、3月に減額さ れ、2000億円だった購入額は現在では1700億円となっている。

財務省は27日午前、40年利付国債(5月発行)の利回り競争入札を実 施する。表面利率(クーポン)は前回の1.9%から1.7-1.8%に引き下 げられる見込み。発行額は前回債と同額の4000億円程度。

今回の40年債入札について、大和証券の小野木啓子シニアJGBス トラテジストは、サポート要因はあるものの、積極的には臨みにくいと 指摘。「証券会社などの買い戻し需要などがさほど強いように見えず、 投資家需要についても不透明。流通市場でのパフォーマンスにも不安が 残る」としている。

--取材協力:池田祐美.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE