米国債(23日):3日ぶり反発-ウクライナ混乱で逃避需要

米国債相場は3日ぶり反発。ウクラ イナの混乱や欧州の景気減速を受け逃避需要が強まった。米経済指標で は新築住宅販売の増加が示されたが、国債市場では材料視されなかっ た。

10年債利回りは1週間ぶり高水準から低下。ウクライナでは武力衝 突で25日の大統領選の準備に影響が出ている。ドイツの企業景況感指数 は市場の予想以上に悪化した。同国景気が4-6月(第2四半期)に減 速する兆候が広がっている。

RWプレスプリッチの政府債取引担当マネジングディレクター、ラ リー・ミルスタイン氏(ニューヨーク在勤)は「週末を控えてショート にしたいと考える人はいない。今週末にはウクライナで大統領選が行わ れ、さらなる衝突が発生する可能性がある」と指摘。「米国内では、経 済指標は良くも悪くもない内容が続いている。米国債を安全性の高い他 のソブリン資産と比較した場合、米国債はなお割安感が非常に強い」と 続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)低下の2.53%。週間ではほぼ変わらず。同年債(表面利 率2.5%、2024年5月償還)価格はこの日5/32上げて99 23/32。

10年債利回りは前日2.57%と、1週間ぶり水準に上昇した。

30年債利回り

30年債利回りは3bp低下し3.39%。週間では5bp上昇となっ た。

この日の米国債市場は米東部時間午後2時までの短縮取引。26日は メモリアルデーの祝日で休場となる。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によれば、 米国債のドイツ国債に対する上乗せ利回りは60bp。4月には一時62b pと、07年6月以降で最大となった。

米商務省が発表した4月の新築一戸建て住宅販売(季節調整済み、 年率換算)は前月比6.4%増の43万3000戸。ブルームバーグ・ニュース がまとめたエコノミスト予想の中央値は42万5000戸だった。

リスク回避

USバンク・ウェルス・マネジメントのシニア債券ストラテジス ト、ダン・ヘックマン氏は「良い内容の指標が出ても、地政学的問題に 伴うリスク回避や相対価値に基づいた海外投資家からの強い需要、ショ ートスクイーズに飲まれてしまう状況が続いている」と指摘。「インフ レは懸念材料にはなっていない」と加えた。

金融当局のインフレ目標は2%だが、当局がインフレ指標として注 目する個人消費支出(PCE)価格指数は、2年近く目標を下回る状況 が続いている。3月のPCE総合価格指数は前年比1.1%上昇だった。

レイモンド・ジェームズ・アンド・アソシエーツの債券責任者、ケ ビン・ギディス氏は「米国債市場は今週、多くの嵐を乗り切った。それ でも、10年債利回りは安定を維持している」と述べた。

原題:Treasuries Gain for First Time in Three Days Amid Refuge Demand(抜粋)

--取材協力:Susanne Walker.

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