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中国の食のブランド化で航空便が急拡大-サーモンにボジョレ

中国で膨張する中間層による西洋の 食品や輸入ワインの購入が増えている。これに伴いノルウェー産サーモ ンやフランスのボジョレ・ヌーボーなどを輸送する欧州からの航空便数 が急増している。

フィンランド最大の航空会社フィンエアーグループが中国と日本に 輸送するサーモンは現在の週300トンから、2020年までに同600トンに倍 増する可能性がある。同社貨物部門フィンエアーカーゴのユハ・ヤルビ ネン社長が都内でのインタビューで見通しを示した。米ウォルマートの ウェブサイトによると、同社の北京店で販売しているサーモンの値段は 豚肉の2倍余りだ。

同社長は「サーモンは当社で最も伸びている貨物」とし、「中国の 中間層拡大で2倍に増やすことが可能だ」と述べた。

国際比較プログラム(ICP)の先月の報告書によれば、中国は購 買力平価(PPP)ベースで年内にも米国を抜いて世界一の経済大国に 躍り出る可能性がある。中国政府は国民1人当たりの所得を20年までに 倍増させる目標を掲げており、厚みを増す中間層はケンタッキーフライ ドチキンやマクドナルドのバーガー類を食べる機会を増やし、ボジョレ やオランダの花など、海外のあらゆるぜいたく品に飛び付いている。

フィンランドのエブリ・バンクのアナリスト、ミッコ・エルバステ ィ氏は16日に電子メールで、「欧州製品に対する需要がアジアで伸びて おり、モノによっては相対的に短時間で貨物を届けられる空輸が唯一の 手段となっている」と指摘。中国向けは「量も伸びており、フィンエア ーの事業活動と財務に間違いなく重要だ」との見方を示した。フィンエ アーは20年までにアジア便を2倍にする目標を掲げている。

マッキンゼーが昨年6月に発表したリポートによると、中国都市部 の中間層は22年までに同国人口の75%余りを占める見通し。2000年時点 は4%にすぎなかった。また都市部の消費者の年収は20年までに、6万 -22万9000元(約98万-374万円)になると予想している。

ソムリエ

人々の生活が豊かになるにつれて、西洋のブランド物の輸入は一段 と増えている。既に12年に世界最大の高級品購入国となった中国では、 ワインショップがソムリエを雇い、仏スーパーマーケットチェーンのカ ルフールが出店数を増やしている。

仏輸出振興機関であるユビフランスによると、中国のボジョレ・ヌ ーボーの輸入量は12年に20万本超で世界6位。ワインインスティテュー ト(米サンフランシスコ)によると、ワイン全体の消費量も08-11年 に59%急増した。

CIMBグループ・ホールディングスの香港在勤アナリスト、アン ドルー・オーチャード氏は20日の電話取材に対し、「中国人が極めてブ ランド志向が強いことは公然の秘密だ。特により裕福な層で、その傾向 が顕著だ」と指摘。「食品はそれ自体が大きな市場だ。あらゆる高級食 品の需要が今後増えていくだろう」と話した。

原題:China’s Taste for Norwegian Salmon Boosts Air Shipments: Freight(抜粋)

--取材協力:Rudy Ruitenberg.

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