ドル・円は101円台後半、日米株高で円売り圧力-地政学的リスク警戒

東京外国為替市場ではドル・円相場 が1ドル=101円台後半で推移。米長期金利の上昇や日米の株高を背景 にドル買い・円売り圧力がかかった。

午後3時17分現在のドル・円相場は101円64銭付近。一時は101円86 銭と、15日以来の水準までドル高・円安が進んだ。

外為オンライン情報サービス室の佐藤正和顧問は、ドル・円相場は 100円台後半で底堅さが確認される格好となり、米長期金利の低下が限 定的との見方や、日米の株価上昇を背景に101円台後半まで値を戻す展 開になっていると説明。ただ、「いつ地政学的リスクが顕在化するか分 からない」と言い、「102円までドル買い・円売りを進めるのはやはり 怖い」と話した。

前日の米株式相場は続伸。S&P500種株価指数は先週更新した最 高値に近づく場面があった。米国債市場では、10年債の利回りが一時

2.57%と、14日以来の水準に上昇した。この日の東京株式相場は日経平 均株価が続伸。前日終値からの上昇幅は100円を超え、1万4462円で取 引を終えた。

25日に大統領選挙が控えているウクライナでは、軍と親ロシア派の 衝突が再び激化。東部ドネツク近郊の軍の検問所を親ロシア派武装勢力 が襲撃し、16人の軍兵士が死亡した。

上田ハーロー外貨保証金事業部の山内俊哉氏は、ウクライナ情勢に 加え、タイではクーデターが発生し、週末にかけて地政学的リスクをめ ぐる材料が多いとした上で、「積極的に円売りをしていきにくい」面が あると言う。

ユーロ・ドル相場はこの日の東京市場で一時1ユーロ=1.3641ドル と、2営業日ぶりの安値を付けた。ユーロ・円相場は前日の海外市場で 一時1ユーロ=139円13銭と、2営業日ぶりのユーロ高値を付け、足元 では138円台後半で推移している。

山内氏は、「来月の欧州中央銀行(ECB)会合に向かっては、何 らかの追加緩和という期待は出ている」とし、「ドル・円相場が完全に 動意がなくなってしまっているので、動きがありそうなのはユーロ売り なのかなといった感じ」と語る。

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