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債券は反発、日銀の国債オペ減額なしで買い優勢-長期金利0.6%割れ

債券相場は反発。朝方に売りが先行 した後、日本銀行が長期国債買い入れオペで超長期ゾーンの購入額を減 らさなかったことを受けて安心感が広がり、買いが優勢となった。長期 金利は午後に入って0.6%を割り込んだ。

長期国債先物市場で中心限月の6月物は5日ぶりに反発。前日比横 ばいで始まった後、いったん6銭安の145円08銭と日中取引で14日以来 の安値を付けた。しかし、午前10時10分の日銀金融調節で「10年超」の 国債買い入れ額が前回と同額と判明すると直後にプラスに転じた。午後 はじり高推移となり、145円28銭まで上昇。結局は12銭高の145円26銭で 引けた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の333回債利回 りは前日比変わらずの0.60%で開始。午後1時半すぎから徐々水準を切 り下げ、1ベーシスポイント(bp)低い0.59%まで低下した。5年物 の117回債利回りは0.5bp低い0.18%。

JPモルガン・アセット・マネジメントの塚谷厳治債券運用部長 は、「日銀が前日発表した20日時点の国債保有残高を受けて、超長期債 の買い入れ減額の思惑が出て売りが先行したが、オペの購入額に変更な く買い戻しが入った」と説明した。

20年物の148回債利回りは1.5bp高い1.465%で始まったが、午後に 入ると水準を切り下げ、一時は1.44%と新発債としては約3カ月ぶり低 水準を付けた。その後は1.445%。30年物の42回債利回りは1bp高 い1.70%で始まった後、1.685%に低下し、その後は1.69%。

日銀がきょう実施した長期国債買い入れオペ3本(総額は6700億 円)の結果によると、残存期間「1年超3年以下」と「3年超5年以 下」の応札倍率は前回より上昇した。一方、「10年超」は低下した。

今回のオペについては、日銀が前日発表した保有国債の銘柄別残高 で長期国債の平均残存年限が8年と、買い入れの目安とされる7年程度 を上回り、市場では10年超が減額されるとの見方が出ていた。

SMBC日興証券の山田聡シニアクオンツアナリストは、10年超の 買いオペについて、「2月には40年債の入札後に減額となった。きょう のオペでカレント債がどのくらい入るかによるが、前回のパターンでみ ると、今月27日の40年債入札後の減額の可能性がゼロでないことには警 戒が必要」とみていた。

22日の米国債相場は下落。米10年債利回りは前日比2bp上昇 の2.55%程度。一方、米株相場は続伸し、S&P500種株価指数は 同0.2%高の1892.49で終了した。中国製造業の景況感改善を示す指標を 受け、世界経済全体に対する楽観的な見方が強まった。この日の東京株 式相場は続伸。TOPIXは同1%高の1180.44で終えた。

--取材協力:赤間信行.

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