コンテンツにスキップする

目立ちたがり屋の「醜いゴリラ」-スパイの鉄則破り米で起訴

経済スパイの罪で中国人民解放軍の 将校5人を起訴に追い込んだ米検察当局にヒントを与えたのは、ほかな らぬ5人のうちの1人、ワン・トン被告だ。「痕跡を残してはならな い」というスパイの鉄則を破りたいという明らかな願望が同被告にはあ った。

「醜いゴリラ(UglyGorilla)」のハンドルネームで知られていた ワン被告を追跡してきた複数のセキュリティー専門家によれば、同被告 は何年もの間、多くの手掛かりを残してきたいたずら好きのハッカー だ。防ちょう活動の仲間内でワン被告は最も目立ちたがり屋のハッカー とされ、攻撃したコンピューターの数千のログの中にこれ見よがしに 「UG」というイニシャルを潜り込ませていた。

米司法省が今週発表した刑事訴追では、5人の将校が東芝傘下のウ ェスチングハウス・エレクトリック、USスチール、アルコアといった 米企業・団体から商業上の秘密や他の情報を盗んだとされたが、ワン被 告についての詳しい情報はほとんど明らかにされなかった。

だがハッカーを特定する手掛かりとしてデジタル情報のかすかな痕 跡を読み解くサイバーセキュリティーの専門家にとって、古くからのラ イバルが突然、影の中から姿を現したようなものだ。

米国務省でセキュリティー専門家として中国のサイバースパイに初 めて遭遇したアダム・マイヤーズ氏は、「起訴が発表された時、妻は私 にこの男を知っているかと聞いてきた。それで私は妻に、君を知ってい るより長い間、この男を知っているよと言ったんだ」と話す。同氏は来 週、3年目の結婚記念日を迎える。

--取材協力:Sonja Elmquist、Jim Polson.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE