クレディ・スイス50億ドル起債-有罪答弁後も利回りに異変なし

スイスのクレディ・スイス・グルー プが50億ドル(約5100億円)相当の社債を起債した。米国人顧客による 脱税のほう助で銀行子会社が有罪答弁を行った後、同行がベンチマーク 債を起債するのはこれが初めて。

ブルームバーグのデータによると、3本立ての債券のうち、17 億5000万ドル相当の3年債(表面利率1.375%)の米国債に対する上乗 せ利回り(スプレッド)は60べーシスポイント(bp、1bp =0.01%)と、ドイツ銀行が22日に起債した14億ドル相当の3年債 (同1.35%)を2bp上回る程度にとどまった。

こうした起債条件を見る限り、米格付け会社ムーディーズ・インベ スターズ・サービスがアウトルック(格付け見通し)を引き下げたにも かかわらず、クレディ・スイスは債券市場で厳しい扱いを受けていな い。同行は19日、脱税ほう助をめぐる米当局の捜査を決着させるため有 罪答弁を行い、罰金26億ドルの支払いに同意した。ムーディーズは「有 罪答弁に伴い、顧客流出や収入減少に見舞われる可能性がある」と指摘 し、格付け見通しを「ステーブル(安定的)」から「ネガティブ(弱含 み)」に引き下げていた。

ブルームバーグのデータによると、クレディ・スイスは3年物固定 利付債のほか、20億ドル相当の5年債(表面利率2.3%)と12億5000万 ドル相当の3年物変動利付債(FRN)も起債した。5年債の米国債に 対するスプレッドは80bp、変動利付債のロンドン銀行間取引金利 (LIBOR)に対するスプレッドは49bp。調達資金は幅広い使途に 充てる。

原題:Credit Suisse Issues $5 Billion of Bonds After Settlement (1)(抜粋)

--取材協力:Tom Schoenberg.

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