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クレジットトレーダーに売れ残りなし、野村もドイツ銀も採用

ウォール街の金融機関はクレジット 市場の停滞期が終わりに近づいているとみて、トレーディング部門の強 化に着手している。

野村ホールディングスは米国の社債チームで今年10人を採用し、人 員を10%ほど増強。さらに増やす計画だと、ニューヨーク在勤のクレジ ット商品世界責任者、マイケル・ガーニエリ氏が述べた。今月は高利回 り債トレーダーのダニエル・フロマー氏とジェームズ・インコグニト氏 が同社に加わった。

債券トレーディングの収益が2008年の金融危機前の状態に戻れない のには、2つの理由がある。新規則で自己勘定の取引が制限されたこと と、低金利環境だ。しかし金利が近いうちに上昇し始めると見込まれる 中で、トレーディングの収益は向上する見通しだ。

ガーニエリ氏は22日の電話インタビューで、「ボラティリティとテ ールリスクというものは常に、知らないうちに忍び寄り、予想していな かった時に姿を現すものだ」と指摘。「取引高が少ないことは認識して いるが、当社は長期的な視点で投資している」と語った。

債券トレーディング事業の強化を視野に110億ドル規模の増資を決 めたドイツ銀行も今月、クレジット部門への4人追加を発表している。 グッゲンハイム・セキュリティーズも今年、ラザード・キャピタル・マ ーケッツから社債チームを迎えた。

米金融当局が来年にも利上げを始めれば、社債利回りも上昇し始め る。バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数データによ れば、現在の平均3.6%は過去10年の平均に比べ約2ポイント低い。

利回りが上昇し価格が下がれば、投資家は債券ファンドから資金を 引き揚げるだろう。ファンドの運用者は現金を確保するために証券を売 却する。そのようなシナリオではブローカーの手数料収入が増加する公 算が大きい。不安定な市場では通常、リスクともに収益機会も拡大する からだ。

原題:No Credit Trader Left Behind With Nomura to Deutsche Bank Hiring(抜粋)

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