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ウクライナ東部で最悪規模の衝突、兵士16人死亡-大統領選控え

3日後に大統領選挙を控えたウクラ イナでは軍と親ロシア派の衝突が再び激化。東部ドネツク近郊の軍の検 問所を親ロシア派武装勢力が襲撃し、16人の兵士が死亡した。ロシアの クリミア編入後にウクライナ東部で始まった軍と親ロシア派の衝突の死 者数としては最多となった。

ドネツクから南約50キロのボルノバハの検問所が襲撃され兵士16人 が死亡したと、ウクライナのルスラン・サリューチン第一保健次官が22 日明らかにした。同国国防省によれば、ルガンスク州では兵士1人が死 亡、2人が負傷した。

ウクライナのトゥルチノフ大統領代行は議会ウェブサイトで、「ウ クライナに対して野蛮な戦争が仕掛けられている」と述べ、「ロシア政 府が望むように」ウクライナが独立国家共同体(CIS)に復帰するこ とは決してないと明言した。

ロシアのプーチン大統領は21日、今週末のウクライナ大統領選挙の 実施を助けるために軍をウクライナ国境付近から撤収すると表明。ウク ライナ情勢の緊張はいったん緩和したが、新たな衝突で再び緊迫化しつ つある。ウクライナ政府は、投票を控え同国の不安定化をもくろんでい るとロシアを非難。これに対しロシア外務省は、対立が続く間は選挙実 施は「非常に困難」になると指摘した。

撤収確認できず

北大西洋条約機構(NATO)の軍司令部トップを務めるブリード ラブ米空軍大将は22日、ブリュッセルで記者団に対し、ロシア軍につい て「小さな動きしか見られない」とし、「ウクライナ国境付近に現在も とどまっているロシア軍は1、2週間前と全く同じことができる状態 だ。何も変わっていない」と述べた。

米国もNATOと同様の認識を示した。米国防総省の報道官を務め るスティーブ・ウォーレン大佐はこの日、記者団に対し、米国はウクラ イナ国境付近からのロシア軍の多少の移動を確認したものの、これが大 掛かりな移動の前触れなのかどうかはまだ判断できず、ロシア軍全体は 依然戦闘が可能な状態だと指摘した。

原題:Ukraine Forces Suffer Worst Loss of Crisis as Unrest Worsens (1)(抜粋)

--取材協力:Arne Delfs、Ilya Arkhipov、Stepan Kravchenko、Henry Meyer、James G. Neuger.

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