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ロンドン外為市場調査、「何があっても驚かない」とFCA幹部

トレーシー・マクダーモット氏 (45)は子供たちといっしょに夕食の卓を囲めなかった時や運動をさぼ ってしまった時、なるべく罪悪感を感じないように努めている。英金融 行動監視機構(FCA)の金融犯罪・法執行担当の責任者である同氏に は最近、そういうことがよくある。

同氏は他人の罪悪感についてもしばしば考える。「盗賊クラブ」や 「マフィア」の名称が付いたチャットルームで情報を交換したトレーダ ーらが外国為替市場を操作するため共謀したのかどうかを判断するのが 同氏の仕事だからだ。

同氏はロンドンのカナリーワーフにあるFCA本部で「何があって ももう驚かないのではないかと思う」と語った。「最初は驚いたが、今 はもう驚かない」という。

2011年に法執行責任者となった同氏は、ロンドン銀行間取引金利 (LIBOR)操作疑惑の調査を率いた。この結果、スイスの銀行 UBSに1億6000万ポンド(約270億円)という記録的な額の制裁金を 科した。現在は進展しつつある外為関連調査で同じ役割を演じている。

驚いても驚かなくても、同氏の行動は大きな影響力を持つだろう。 為替ディーラーらが顧客注文に関する情報を他行のディーラーと共有し 取引のタイミングを計ることで相場を操作しようとしたとの疑いで調査 に入った機関はFCAが最初。その後、調査に着手する当局は増え、こ の問題に絡みこれまでで少なくとも世界中で11社のトレーダー30人が罰 金を科されたり停職処分、休職扱いとなったり退社している。

原題:London FX Investigator-in-Chief Says Nothing Surprises Anymore(抜粋)

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