【今日のチャート】鬱な月曜日、幸せな水曜日-日本株1週間

ことしの日本株市場には、取引が行 われる1週間の間に奇妙なアノマリー(合理的説明ができない規則的事 象)が存在している。それは、買いを入れる投資家にとって月曜日は憂 鬱で、水曜日がハッピーだということだ。

今日のチャートは、上段で2014年のTOPIXが水曜日に平均 で0.4%上昇していることを表す。TOPIX自体は年初から10%下げ (22日時点)、月曜日から金曜日までで騰落率がプラスなのは水曜日の み。一方、下段では月曜日が平均で0.5%下落している状況が示され、 買い方は週初に最も損失を被りやすくなっている。

国内では安倍政権の成長戦略、日本銀行の追加金融緩和に対する期 待が以前に比べ後退し、為替市場では昨年までの円安の勢いが止まり、 海外では米国や中国経済の不透明感、ウクライナなどの地政学リスクの 浮上と日本株にとっての好材料を見出しにくくなっている。さえない相 場環境の中で唯一好成績を上げている水曜日は、米国のS&P500種株 価指数が火曜日に平均で0.4%上昇した後に訪れる。

パインブリッジ・インベストメンツの前野達志運用本部長は、「日 本で売買しているヘッジファンドは、半日や1日での値動きを狙ってい る」とした上で、水曜日の上昇は「株式市場の参加者がファンダメンタ ルズより、単に米国株の動きを見ているためだろう」と指摘する。

月曜日の悪さについては、「投資家が根本的に日本株に強気ではな い」ことの表れと同氏。日々の様々な情報から解放される週末に、「落 ち着いて考えてみると強気になれず、売りから入ってしまうという心理 なのではないか」と推察した。

必ずしも過去の経験則が未来を予見するものではないが、前野氏は 「将来も続くという確信が持てるなら、金曜日に売って月曜日の下がっ たところで買い戻し、水曜日で売るというスタンスの人がいても不思議 ではない」と言う。ただ、実際にそうした行動をする投資家が増えれ ば、「逆にアノマリーはなくなるだろう」ともみている。

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