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IHI:温泉や工場排水からも電力-廃熱利用の小型発電装置

IHIは、工場から出る温かい排水 や温泉を利用した小型発電装置の市場開拓を狙っている。地熱発電事業 でこれまであまり手をつけられていない小規模の案件で、事業拡大を目 指す。IHI回転機械セクター営業部の山口友彦マーケティンググルー プ長が20日、ブルームバーグ・ニュースのインタビューで話した。

IHIは昨年8月に20キロワット規模の小型バイナリー発電装置の 販売を開始し、温泉や工場での設置用にすでに「10数基」を受注したと いう。バイナリー発電装置は沸点が100度以下の媒体を蒸発させてター ビン発電機を作動させる。70-95度の温水で発電が可能となり、温泉だ けでなく、工場や焼却施設から出る温かい排水でも発電できる。

政府は大型の地熱発電事業の推進を目指しているが、環境アセスメ ントだけで3年程度を要するなど事業開始までの期間が長くなることか ら、政府の固定価格買い取り制度導入後も1000キロワット程度しか増え ていない。地熱を利用する温泉水だけなく工場の廃熱も使える小規模な 発電装置のほうが「広がりが早い」と山口氏はみている。

IHIは当初、廃熱を利用する工場からの需要を想定してこの装置 を発売。山口氏は「できてみたら半分は温泉からの引き合いだった」と 述べ、温泉事業者からのニーズの強さに気づいたという。

政府は地熱や太陽光、風力など再生可能エネルギーを利用して発電 した電力の買い取り制度を実施しており、この装置を利用して温泉水で 発電した電力も買い取り対象になる。この制度では発電出力が1万5000 キロワット未満の地熱発電の買い取り価格が1キロワット時当たり40円 と、1万5000キロワット以上の大規模のものより14円高く、小規模な地 熱発電のメリットの一つとなっている。

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