ゴキブリのモーテルに出口なし-リスク軽視するジャンク債投資

債券取引がますます難しくなり、取 引完了までに数時間、時には数日を要する場合もある。にもかかわらず 最も流動性の低いジャンク(投機的格付け)債を買い込む行動を投資家 が思いとどまる様子はない。

発行時期が古く額も比較的小さいジャンク債は、発行時期が比較的 新しく額も大きい債券と比べると、一般的に取引される機会が少ない。 バークレイズのデータによれば、前者の後者に対する上乗せ利回り(プ レミアム)は現在ほぼゼロに近く、2011年10-12月(第4四半期) の1.05ポイントから大幅に縮小している。

ジャンク債は需要がなくなり、投げ売りを迫られるケースでは買い 手が誰もいなくなるリスクがあるが、債券投資家はそれに見合う十分な リターンを得ていない。米連邦準備制度の前例のない金融刺激策が6年 目に入る中で、信用市場への資金流入が続き、ボラティリティ(変動 性)も歴史的な水準に低下しており、債券投資家はジャンク債のリスク に今のところ不安を抱いていない。

米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO) のクリスチャン・ストレーク氏は同社のウェブサイトに掲載された5月 のリポートで、「ローチモーテル(ゴキブリが入ったら出られない粘着 式捕獲器)の力学がかってないほど致命的なものになっている」と指 摘。「将来の流動性プロフィルに細心の注意を払うことなく、運用担当 者が利回りを追求するクレジットファンドに投資家は気を付けるべき だ」と訴える。

バークレイズのデータによると、発行時期が古く額も比較的小さい ジャンク債の利回りと、発行時期が比較的新しく額も大きい債券を比べ ると、3月末以降はプレミアムがわずか0.09ポイントにとどまり、四半 期ベースでは11年4-6月(第2四半期)以来で最も小さくなってい る。

原題:Junk-Rated? Horribly Illiquid? That’s Perfect, I’ll Buy Them All(抜粋)

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