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中国:5月HSBC製造業PMI、予想上回る-安定の兆し

中国の5月の製造業活動を測る民間 の指標は5カ月ぶりの高水準となった。当局が景気減速を食い止めるた めの措置を講じる中、経済が安定化しつつあることが示唆された。

英HSBCホールディングスとマークイット・エコノミクスが22日 発表した5月の中国製造業購買担当者指数(PMI)速報値は49.7。4 月改定値の48.1から上昇し、ブルームバーグ・ニュースがまとめた市場 予想中央値の48.3も上回った。市場関係者26人の予想範囲は47.7-48.7 だった。同指数は50が製造業活動の拡大と縮小の境目。

この日の指数では生産と受注の改善が示され、中国の需要の勢いが 保たれるとの楽観的な見方が強まった。政府は7.5%前後という今年の 成長率目標の達成に向け、鉄道関連支出の加速や税優遇措置などを既に 発表している。一方で不動産市場の冷え込みや投資、小売売上高の伸び 鈍化など、景気拡大ペースが鈍るリスクはある。

世界銀行での勤務経験がある光大証券の徐高チーフエコノミスト (北京在勤)は、当局が示した「小規模な景気刺激策に反応しやすい業 界で、成長志向策の恩恵が生じ始めた可能性がある」と指摘。その上で プロジェクト向け資金が依然逼迫(ひっぱく)しており、不動産市場の 弱さが続いていることから、「中国経済が迅速に回復していると判断す るのは時期尚早だ」と述べた。

さらなる緩和予想も

HSBCの中国担当チーフエコノミスト、屈宏斌氏(香港在勤)は 発表資料で、「一時的な安定化の兆候が幾つか表れつつある。小規模な 景気刺激策や借り入れコスト引き下げなど、最近講じた措置が一部寄与 している」と分析。その上で「特に不動産市場の冷え込みが続く中、成 長下押しのリスクは依然ある。成長下支えのため向こう数カ月以内に一 段の緩和策が必要になる」との見方を示した。

サブインデックスでは生産と新規受注、輸出受注が活動拡大を示し た。一方で雇用は縮小ペースが加速した。屈氏はこれについて、「5月 のセンチメント上昇が労働市場の状態をまだ反映していないことが示唆 される」と指摘した。

原題:China Manufacturing Gauge Rises in Stabilization Sign: Economy(抜粋)

--取材協力:Ailing Tan、Xin Zhou.

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