「北京プット」への信頼揺らぐ-中国株低迷でも当局動けず

中国株ストラテジストの間で「北京 プット」への信頼感が失われつつある。

株式市場では中国の政策当局が株価下支えに動き、あたかもプット (売る権利)オプションのように相場下落から資産価値を守る措置を講 じるとの見方がある。上海総合指数はこうした思惑を背景に、昨年6月 以降少なくとも5回の上昇局面を経てきた。21日に前日比0.8%上昇し たのは、指数の2000台割れを阻止するために政府系資金が株式を購入し ているとの観測が広がったためだ。

上海総合指数は昨年6月に安値を付けた後、11週に及ぶ上昇局面 で16%値上がりした。ただそれ以降は回を追うごとに上昇率は小さく、 期間も短くなっている。交銀国際やDBSグループ・ホールディングス などは同指数の下落を予想している。不動産市場の弱さが景気に重しと なる上、当局が信用拡大を抑制しているため大規模な刺激策は講じられ ないとの見方が根拠となっている。

時価総額で東南アジア最大の銀行、DBSグループのプライベート バンキング部門のリム・セイ・ブーン最高投資責任者(CIO)は21日 の電子メールで、「私は北京プットを信用しない」とコメント。「中国 の政策当局者はジレンマに直面している。特に金融や信用緩和といった 手段を通じて景気を刺激すれば、2009年から12年にかけて引き起こされ た信用膨張が再燃するリスクがある」と指摘した。

資産価格の行き過ぎた下落を中国政策当局が阻止するとの見方は、 かつて米トレーダーが長年にわたって頼みの綱とした「グリーンスパ ン・プット」に似通う。グリーンスパン元米連邦準備制度理事会( FRB)議長が実施した利下げは金融市場を押し上げ、1990年代後半か ら2000年代初めの米国株の上昇に寄与した。

原題:Beijing Put Doubted as State-Backed Gains Fade: China Overnight(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE