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債券は続落、株高・円安で長期金利0.6%台乗せ-流動性供給入札強め

債券相場は続落。株式相場の堅調推 移や外国為替市場での円安進行を背景に売りが優勢となり、長期金利は 1週間ぶりに0.6%台に乗せた。半面、きょう実施の流動性供給入札結 果が強めとなったことが相場を下支えした。

長期国債先物市場で中心限月の6月物は4日続落。前日比6銭安 の145円16銭で開始し、いったんは1銭安まで下げ幅を縮めた。しか し、上値は重く、午後に入ると一段安となり、一時は1週間ぶり安値 の145円12銭まで下落。結局は8銭安の145円14銭で引けた。

クレディ・スイス証券の宮坂知宏債券調査部長は、「米国の株高・ 債券安に円安・国内株高とあって、きょうは債券市場でも全般的に売り が優勢となった。最近の円高・株安・金利低下が一服した状況だ。日銀 の物価見通しは市場の織り込みと比べてかなり強気で、追加緩和は当面 ないとみている」と話した。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の333回債利回 りは横ばいの0.595%で開始し、午前は同水準で推移した。午後に入る と0.5ベーシスポイント(bp)高い0.60%と、14日以来の0.6%台乗せとな った。20年物の148回債利回りは0.5bp高い1.45%。30年物の42回債利回 りは0.5bp高い1.69%。

財務省がこの日実施した流動性供給入札(発行額は4000億円)の結 果によると、募入最大利回り較差がマイナス0.003%、募入平均利回り 較差はマイナス0.004%となった。投資家需要の強弱を示す応札倍率 は3.75倍と前回の2.77倍から上昇した。

UBS証券の井川雄亮債券ストラテジストは、日経平均株価が1 万4000円を割り込まず、ドル・円相場も100円台まで付けた後、年初来 安値を抜けず、中国の経済指標も良かったとし、「外部環境を材料に債 券は売りが優勢だ」と述べた。「流動性供給入札の結果は若干強めだっ たが、外部環境の影響の方が大きい」と説明した。

22日の東京株式相場は大幅反発。TOPIXは前日比1.7%高 の1169.34で引けた。一時は2%高となった。外為市場で円は1ドル =101円台後半に下落した。21日の米株相場は反発し、S&P500種株価 指数は同0.8%高の1888.03で引けた。一方、米債相場は反落。米10年債 利回りは同2bp上昇の2.53%程度となった。

--取材協力:池田祐美.

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