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5月22日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。

◎NY外為:ユーロが3カ月ぶり安値、追加緩和観測で-バーツ下落

22日のニューヨーク外為市場では、ユーロが約3カ月ぶりの安値に 下落。欧州の金融当局者が追加緩和に前向きな姿勢を示唆した。今週実 施される欧州議会選挙では現体制に批判的な政党が勢力拡大を目指して いる。

円は下落。中国製造業の見通し改善を示唆する統計が発表され、安 全資産として円の需要が後退した。ドルは対円で節目となる水準から値 を戻した。4月の米中古住宅販売の増加が影響した。タイ・バーツは下 落。同国軍部が戒厳令発令から2日後、クーデターを起こした。

ユーロは下落。ドイツ連邦銀行のバイトマン総裁はフランクフルト での行事に出席し、非伝統的な金融政策が検討されるだろうと述べた。

みずほ銀行のストラテジスト、シレーン・ハラーリ氏(ニューヨー ク在勤)は「欧州中央銀行(ECB)が6月に積極的な金融政策を打ち 出すとの見方が強まっており、ユーロは下落している」と述べた。 ECB当局者の発言は8日のドラギ総裁の発言に沿った内容となってお り、「市場の見通しを裏付けている」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで0.2%下げて1 ユーロ=1.3656ドル。前日には一時1.3635ドルと、2月13日以来の安値 に下げた。円は対ドルで前日比0.4%安の1ドル=101円74銭と、終値ベ ースで4月1日以来の大幅安。円は対ユーロで0.1%安の1ユーロ=138 円93銭。

中国の製造業統計

英HSBCホールディングスとマークイット・エコノミクスが発表 した5月の中国製造業購買担当者指数(PMI)速報値は49.7。昨年12 月以来の高水準。ブルームバーグ・ニュースがまとめた市場予想中央 値48.3を上回った。同指数は50が製造業活動の拡大と縮小の境目。

ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RBC)のG10通貨戦略責任 者、アダム・コール氏は、「リスクが取られている時は円が一番下げる 通貨だ」と述べた。

ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%上昇して1010.61。

ドルは前日、対円で一時100円82銭と、2月5日以来の安値を付 け、200日移動平均を3日連続して下回った。ドルはその後、上昇に転 じニューヨーク時間帯に101円37銭と200日移動平均を上回った。昨年10 月にもドルは200日移動平均を何度か下回った後、上抜けた。その後ド ルは9%値上がりして1ドル=105円44銭と、5年ぶり高値を付けた。

米中古住宅販売統計

4月の米中古住宅販売は年初以降で初の増加となった。全米不動産 業者協会(NAR)の発表によると、4月の中古住宅販売件数 (季節 調整済み、年換算、以下同じ)は、前月比1.3%増の465万戸とな っ た。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査の予想中央 値は469万戸だった。

英マークイット・エコノミクスが発表した5月のユーロ圏総合景気 指数(速報値)は53.9と、ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想 中央値と一致した。同指数は50が活動拡大・縮小の分かれ目。指数を構 成するサービス業景気指数は約3年ぶりの高水準に達した一方、製造業 景気指数は予想以上に悪化した。この統計発表後、ユーロは主要通貨の 大半に対して下げた。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重指数によれ ば、ユーロは過去1カ月間で1.2%下落。豪ドルは0.7%安、ドル は0.1%上昇した。

原題:Euro Falls to Three-Month Low on Easing Speculation; Baht Drops(抜粋)

◎米国株:続伸、製造業活動の加速で信頼感-小売株や小型株に買い

米株式相場は続伸。S&P500種株価指数は最高値に近づいた。製 造業活動の加速を示す指標を受け、世界経済全体への信頼感が強まっ た。小型株も高い。

ベスト・バイとウィリアムズ・ソノマが小売株の上げをけん引し た。4月の中古住宅販売件数が増加したことを背景に、住宅建設株指数 は上昇。一方、第2四半期の売上高が市場予想を下回ったヒューレッ ト・パッカード(HP)は2.3%下落した。

S&P500種株価指数は前日比0.2%高の1892.49で終了。先週更新 した最高値の1897.45にあと2ポイント未満に迫る場面もあった。ダウ 工業株30種平均は10.02ドル(0.1%)上げて16543.08ドルで終えた。小 型株で構成するラッセル2000指数は0.9%上昇。

アンフィールド・キャピタル・マネジメントの創業者、デービッ ド・ヤング最高経営責任者(CEO)は「米経済はひどくゆっくりした 漸進的な上昇トレンドにある」と指摘。「投資先を求める流動性が大量 にあることを絶対に織り込むべきだ。その結果、『5月に売れ』は間違 いになっている。ほかに投資先があるだろうか」と述べた。

ベスポーク・インベストメント・グループのデータによると、米国 株は8年ぶりの狭いレンジでの取引となっている。同社がこの日発表し たリポートでは、S&P500種の過去3カ月の日中高値と安値の差は 5%未満となっている。

米中の製造業

マークイット・エコノミクスが発表した5月の米製造業景気指数 は56.2と、前月の55.4から上昇。3カ月ぶりの高水準となった。同指数 は50を上回ると、製造業活動の加速を示す。中国製造業購買担当者指数 (PMI)速報値は5カ月ぶりの高水準だった。

4月の米中古住宅販売は今年初の増加となった。先週の米新規失業 保険申請件数は前週比で予想以上に増加した。

S&P500種のセクター別では10業種のうち8業種が上昇。ヘルス ケア株と公益事業株の上げが目立った。小売株も高い。

ベスト・バイは3.4%上昇。2-4月(第1四半期)決算では利益 が予想を上回った。

ウィリアムズ・ソノマは8.2%上昇し、68.93ドルと上場来高値を更 新した。通期の1株利益見通しを最大3.17ドルと予想した。従来は最 大3.15ドルだった。

年初来では選択的消費株が3.6%安と、10セクター中で最も成績が 悪い。昨年は41%高と、けん引役になっていた。

HP、ヘス

HPはこの日2.3%下落。売上高は273億ドルと、アナリスト予想 の274億ドルを下回った。同社は既に発表している3万4000人の削減に 加え、1万1000-1万6000人を削減する方針を示した。

ヘスは1.1%高。マラソン・ペトロリアムはへスのガソリンスタン ドと小売事業を総額28億7000万ドル(約2900億円)で買収することで合 意した。これによりマラソンの事業展開は現在の9州から23州に拡大す る。

原題:U.S. Stocks Rise on Factory Data as Retailers, Small-Caps Rally(抜粋)

◎米国債:インフレ連動債のパフォーマンスが普通国債を上回る

米国債市場では、インフレ連動債(TIPS)のパフォーマンスが 普通国債を上回っている。物価上昇リスクに備えてヘッジを求める動き が広がった。

この日実施された10年物TIPS入札では、投資家の需要がここ2 年で最高となった。海外の中央銀行を含む間接入札者の落札比率は過去 最大。需要の急増を受け、普通国債との利回り格差の拡大幅は過去1カ 月で最大となった。10年物TIPS入札での最高落札利回り は0.339%。

BNPパリバの金利ストラテジスト、アーロン・コーリ氏(ニュー ヨーク在勤)は「インフレは反転してきたとの見方がゆっくりと広がっ ているが、今回の入札はそのことを雄弁に物語っている」とし、「実質 利回りの低さを考えれば、力強さは意外だった」と続けた。

10年債と同年限のTIPSとの利回り格差(ブレークイーブンレー ト)は2.22ポイント。一時2.17ポイントを付けた。5ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)の拡大幅は、4月17日以降で最大。過去10年 間の平均は2.21ポイント。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年普通国債の利回りは前日比3bp上げて2.56%。一 時2.57%と、14日以来の水準に上昇した。

TIPSのリターン

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によれば、 今年に入ってからのTIPSのリターンは5%。普通国債は3%となっ ている。TIPSは昨年のリターンはマイナス9.4%。米国債全体では マイナス3.4%だった。BOAメリルリンチの米インフレ連動債指数に よれば、TIPSの年間リターンがマイナスとなったのは1997年の発行 開始以降で2回目。またマイナス幅は過去最大。

10年物TIPS入札では、投資家の需要を測る指標の応札倍率 は2.91倍で、12年5月以来の高水準。過去10回の入札の平均2.51倍。

落札全体に占める間接入札者の割合は過去最大の66.3%。プライマ リーディーラー(政府証券公認ディーラー)を除く直接入札者の割合 は6.3%だった。

物価動向

米労働省が15日発表した4月の消費者物価指数(CPI)は前年比 で2%上昇。前月は1.5%上昇だった。

金融当局のインフレ目標は2%だが、当局がインフレ指標として注 目する個人消費支出(PCE)価格指数は、2年近く目標を下回る状況 が続いている。3月のPCE総合価格指数は前年比1.1%上昇だった。

21日に公表された連邦公開市場委員会(FOMC、4月29-30日開 催)の議事録によれば、政策当局者らは失業率押し下げのため刺激策を 続けても、インフレ率の大幅上昇を招くリスクはないとの認識を示し た。

米政府債のディーラー間ブローカーで最大手のICAPによると、 米国債の売買高は4日ぶりに減少。11%減の3020億ドルだった。年初来 の平均は3400億ドルで、最高は5月2日の6060億ドル。

原題:Treasury Inflation Notes Outperform as U.S. Auctions $13 Billion(抜粋)

◎NY金:反発、米失業保険申請増で利上げ見通し後退-逃避買い

ニューヨーク金先物相場は反発。米新規失業保険申請件数が予想以 上に増加したことを背景に、質への逃避として金買いが膨らんだ。先週 の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は32万6000件と、前週から2 万8000件増加した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト 予想の中央値は31万件だった。

エバーバンク・ウェルス・マネジメントのシニアマーケットストラ テジスト、クリス・ギャフニー氏(セントルイス在勤)は電話インタビ ューで「本日発表の統計は労働市場が悪戦苦闘中で、利上げは遥か遠く に離れている可能性を示唆している」と指摘。「安全逃避目的の買いが 入った」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物8 月限は前日比0.5%高の1オンス=1295.20ドルで終了。中心限月として は14日以来の大幅上昇となった。

原題:Gold Rises on U.S. Jobs Data as Palladium Jumps to 33-Month High(抜粋)

◎NY原油:1カ月ぶり高値から下落-失業保険申請増を嫌気

ニューヨーク原油相場は1カ月ぶり高値から下落。米失業保険申請 件数が予想以上に増加したことが嫌気された。米労働省によると、先週 の失業保険申請件数(季節調整済み)は32万6000件と、前週から2 万8000件増加した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト 予想の中央値は31万件だった。

トラディション・エナジー(コネティカット州スタンフォード)の アナリスト兼ブローカー、ジーン・マクギリアン氏は「前日までの上昇 は若干行き過ぎだったようだ。良い内容の経済指標が続かない限り、上 値抵抗線は一段と強力になっていくだろう」と指摘。「再び大幅な在庫 減が示されなくても相場は十分な上昇の勢いを得られるだろうか。私は 確信できない」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・イ ンターミディエート(WTI)7月限は前日比33セント(0.3%)安の 1バレル=103.74ドル。前日は104.07ドルと、1カ月ぶり高値だった。

原題:WTI Crude Falls From One-Month High on U.S. Data; Brent Slides(抜粋)

◎欧州株:続伸、米中の製造業指標を好感-デーリー・メールが高い

22日の欧州株式相場は続伸。米国と中国の製造業景気指数が予想を 上回ったことが注目された。

英メディアのデーリー・メール・アンド・ゼネラル・トラスト は8.9%の大幅高。同社が過半数株式を持つズープラ・プロパティー・ グループの新規株式公開(IPO)計画が好感された。オーストリアの ライファイゼン・バンク・インターナショナルは6%上昇。第1四半期 利益がアナリスト予想を上回った。一方、英郵便サービスのロイヤル・ メールは昨年のIPO以降で最大の値下がり。通期利益が予想に届かな かった。

ストックス欧州600指数は前日比0.2%高の341.02で終了。13日には 約6年ぶりの高値を付けていた。企業の合併・買収(M&A)が活発に なったほか、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が、必要があれば6 月の政策決定会合で行動する用意があると発言したことが背景にある。

オフィ・ジェスチョン・プリべ(パリ)の運用担当者ジャック・ポ ルタ氏は「中国製造業のデータは朗報だ。とりわけ鉱山株などの欧州株 に好影響を及ぼすだろう」と発言。さらに、ユーロ圏の製造業景気指数 は予想を下回ったものの、かえって「ECBが近いうちに介入実施を余 儀なくされるという兆候を強める可能性がある。株式相場の下振れリス クは、ECBが6月に行動しないことだ」と語った。

英HSBCホールディングスとマークイット・エコノミクスがこの 日発表した5月の中国製造業購買担当者指数(PMI)速報値は49.7。 ブルームバーグ・ニュースがまとめた市場予想中央値は48.3だった。マ ークイットが同日発表した5月の米製造業景気指数は56.2と、4月 の55.4から上昇し、エコノミスト予想の55.5も上回った。別途発表され た5月のユーロ圏製造業景気指数は52.5と、4月の53.4から低下。エコ ノミストの予想中央値は53.2だった。

22日の西欧市場では18カ国中15カ国で主要株価指数が上昇。独 DAX指数と仏CAC40指数はそれぞれ0.2%上げた。

原題:European Stocks Climb Second Day as Daily Mail, Raiffeisen Jump(抜粋)

◎欧州債:スペイン国債下落、入札で応札倍率が低下-議会選挙も注目

22日の欧州債市場では、スペイン5年債と10年債が一時の上げを消 し反落。この日の国債入札で応札倍率が前回入札を下回ったことが背景 にある。欧州議会選挙で緊縮に反対する政党への支持が高まる可能性も 懸念された。

スペイン10年債利回りは7ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)低下する場面があったが、相場は最終的に下げた。この日の 入札で2019年償還債の応札倍率は1.91倍と、前回入札が行われた4月24 日の2.31倍を下回った。一方、ドイツ国債は上昇。同日発表の経済指標 で5月の同国サービス業活動の拡大が示されたが、ほとんど影響がなか った。フランス国債も値上がり。同国では今月のサービス業と製造業の 経済活動が予想に反して縮小した。

RIAキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、ニック・ス タメンコビッチ氏(エディンバラ在勤)は「買いが続かず、投資家らが 欧州議会選挙を控えて不安になっているのは明らかだ」とし、「入札は 周辺国に対するセンチメントが現時点でいかに慎重かを反映している。 ユーロ圏経済はかなり精彩を欠いている」と述べた。

ロンドン時間午後4時28分現在、既発のスペイン5年債利回りは前 日比6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.74%。一時 は5bp下げた。同国債(表面利率2.75%、2019年4月償還)価格 は0.31下げ104.71。

スペイン10年債利回りは3bp上げ3.05%。同年限のイタリア国債 利回りも3bp上昇し3.24%。一時は3.14%まで低下した。

ドイツ10年債利回りは1bp低下の1.41%。フランス10年債利回り は3bp下げて1.82%。

原題:Spanish Notes Drop as Demand Falls at Sale Before EU Elections(抜粋)

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