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5月21日の米国マーケットサマリー:議事録で株高・ドル高

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。 (表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3686   1.3702
ドル/円            101.41   101.33
ユーロ/円          138.79   138.83


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       16,533.06     +158.75   +1.0%
S&P500種           1,888.03     +15.20     +.8%
ナスダック総合指数    4,131.54     +34.65     +.8%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .34%        +.00
米国債10年物     2.53%       +.02
米国債30年物     3.41%       +.03


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,288.10    -6.50     -.50%
原油先物         (ドル/バレル)  103.83     +1.50    +1.47%

◎NY外国為替市場

21日のニューヨーク外国為替市場ではドルが上昇。政策当局者らが 失業率押し下げのため刺激策を続けても、インフレ率の大幅上昇を招く リスクはないとの認識を示したことが影響した。

米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した連邦公開市場委員会 (FOMC、4月29-30日開催)の議事録によれば、インフレ率は目標 の2%を大きく下回る状況が続くと見込まれることから、委員会は「雇 用とインフレの目標の間で矛盾は抱えておらず、総需要が拡大すれば双 方の目標において一層の進展がもたらされるだろう」と記された。

英ポンドは上昇。4月の小売売上高がエコノミスト予想を上回る伸 びを示したことが影響した。円は一時、対ドルで3カ月ぶり高値に上 昇。日本銀行は21日の金融政策決定会合で、政策方針の現状維持を全員 一致で決めた。

USフォレックスのディーラー、レノン・スウィーティング氏は電 話インタビューで、「ドルに対しては全般的に強気だ」と述べ、「イン フレが正常な水準を上回るとはみていない」と続けた。

ニューヨーク時間午後2時19分現在、ブルームバーグ・ドル・スポ ット指数は0.2%上昇して1010.39。

ドルは対ユーロで0.3%高の1ユーロ=1.3662ドル。円は対ドル で0.2%下げて1ドル=101円49銭。一時は2月5日以来の高値とな る100円82銭をつけた。円は対ユーロで0.1%上昇して1ユーロ=138 円69銭。2月6日以来の高値となる138円15銭をつけた場面もあった。

◎米国株市場

米株式相場は反発。S&P500種株価指数は前日の下落分を埋め た。米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録を背景に買いが膨らん だ。議事録によると、金融当局者らは刺激策を続けてもインフレ率の大 幅上昇を招くリスクはないとの認識を示した。ティファニーも高い。

利益が予想を上回ったティファニーは9.3%上昇し、小売株をけん 引した。ネットフリックスは5%高。欧州でのオンライン映像配信サー ビス拡大を発表した。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比0.8%高の1888.03で終了。ダウ工業株30種平均は158.75ドル (1%)上げて16533.06ドルで終えた。小型株からなるラッセル2000指 数は0.5%上昇、ナスダック100指数は4月3日以来の高値となった。

ウェルズ・ファーゴ・プライベート・バンクの地域最高投資責任者 (CIO)、ダレル・クロンク氏は「FOMC議事録に大きな驚きはな かった。これまでと同じような内容で、ハト派的だ。米国株は上昇する と引き続き考えている。ファンダメンタルズは良好だ」と語った。

◎米国債市場

米国債相場は下落。米連邦公開市場委員会(FOMC、4月29-30 日開催)議事録では、政策当局者らが、予想される政策金利の道筋につ いてのガイダンスを改善する必要性や利上げ決定時に利用する可能性の ある手段について議論したことが示された。

またFOMC議事録によれば、当局者らは失業率押し下げのため刺 激策を続けても、インフレ率の大幅上昇を招くリスクはないとの認識を 示した。そうした中でも10年債利回りはこの日上昇した。

ソシエテ・ジェネラルのトレーダー、ショーン・マーフィー氏(ニ ューヨーク在勤)は「長期債ではこのところの大幅上昇への反動が多少 見られる。利回りが引き続き低下するには、悪いニュースがさらに出る 必要がある」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時39分現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)上昇の2.53%。2年債利回りはほぼ変わらず の0.34%。前日は一時0.32%と、3月14日以来の水準に下げた。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金相場は下落。米連邦準備制度理事会(FRB)が公 表した連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録で、失業率押し下げの ため刺激策を続けても、インフレ率の大幅上昇を招くリスクはないとの 認識が示されたことから、インフレヘッジとしての金買いが減退した。

ペンション・パートナーズのチーフ投資ストラテジスト、マイケ ル・ゲイド氏(ニューヨーク在勤)は電話インタビューで、「インフレ の脅威がなければ、金の必要性は低下するとみられている」と指摘。 「議事録では当局が緩和縮小の継続を望んでいることも示されている」 と述べた。

ニューヨーク時間午後2時32分現在、金直物相場は0.3%安 の1290.68ドル。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物6 月限は議事録公表前に、前日比0.5%安の1オンス=1288.10ドルで終了 した。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は1カ月ぶり高値に上昇。政府発表の先 週の統計では在庫が減少し、輸入は17年ぶり低水準となったことが示さ れた。エネルギー省の在庫統計によれば、原油在庫は723万バレル減少 した。

マニュライフ・アセット・マネジメント(ボストン)で石油・天然 ガス関連の債券ポートフォリオを運用するマネジングディレクター、ア ダム・ワイズ氏は「市場参加者は大幅な在庫減少に反応している」と し、「輸入は大きく減った。これは世界の市場が国内の供給状況の変化 に反応していることを示している」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・イ ンターミディエート(WTI)7月限は1.74ドル(1.7%)高の1バレ ル=104.07ドルで終了。終値としては4月21日以来の高値で、上昇率は 4月8日以来で最大。

原題:Gold Prices Decline as Federal Reserve Sees No Inflation Risk(抜粋)

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