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ミネアポリス連銀総裁:2%上回るインフレ目標、導入検討を

米ミネアポリス連銀のコチャラコタ 総裁は21日、米物価上昇率は数年間にわたり連邦準備制度の目標である 2%を下回っており、それを埋め合わせるために同目標を上回るインフ レ率を一時的に目指すよう検討すべきだと述べた。

コチャラコタ総裁はミネアポリスで講演し、米連邦公開市場委員会 (FOMC)は「目標に満たない物価水準を補うため、2018年以降の数 年間、やや高めのインフレ率を目指しても良いと考えらえれる」との見 解を示した。同総裁は今年のFOMC投票権メンバー。

同総裁は、「このような政策手法は物価水準目標と呼ばれることが 多い」とした上で、「インフレ率、物価水準のどちらを目標とするかの 判断は、中央銀行当局者の間で真剣に議論されるテーマとなろう」と付 け加えた。

連邦準備制度が重視するインフレ指標である個人消費支出 (PCE)総合価格指数は、3月の上昇率が前年同月比1.1%にとどま るなど、FOMCはインフレ率を2%の目標に近づけるのに苦戦してい る。

米金融当局による一層積極的な景気刺激を求めるコチャラコタ総裁 は、同目標達成に向けた十分な取り組みが成されていないとして、3月 のFOMC会合の決定で反対票を投じた経緯がある。

コチャラコタ総裁は「目標を下回ることは、米経済で人的資源を中 心に利用可能な資源が浪費されていることを示すものであり、問題だ」 と指摘。「仮にFOMCが今日にも物価水準目標を追求すると決めれ ば、企業は先行き一段と景気刺激的な金融政策と、その結果としてさら なる需要の増大を予想するようになるだろう」と語った。

議論開始が本意

一方で同総裁は、議論を始めることが自分の意図であり、米連邦準 備制度理事会(FRB)の現在の政策手法と、物価水準目標のいずれが 優れているか、「現時点では判断を下さない」とした。

同総裁は講演後、記者団との質疑応答で、米金融当局は景気回復に 伴い、インフレが制御不可能な状態にならないよう確保するための手段 を備えていると強調。「インフレ圧力の抑制が適切と判断されれば、わ れわれにはそうするための広範な手段がある」と言明した。

同総裁はまた、米経済が完全雇用の状態に向かっても、金利は「異 例の低水準」にとどまる公算が大きいと予想。FOMCでは失業率5.2 -5.6%を完全雇用水準とみている。4月の失業率は6.3%だった。

このほか、今年早い時期の米住宅市場の減速をめぐっては、悪天候 が唯一の要因ではなく、米金融当局による債券購入の規模縮小も一因だ とする見方を示した。

原題:Fed’s Kocherlakota Says Price-Level Targeting Merits Debate (1)(抜粋)

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