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リーマンCEO尊敬の時代から様変わり、新たな「中立」を探せ

今は思い出すのも難しいかもしれな いが、その昔に中央銀行が利上げをする時代というのがあった。

米金融当局が最後に利上げを実施したのは2006年6月。その頃は、 リーマン・ブラザーズ・ホールディングスのリチャード・ファルド最高 経営責任者(CEO、当時)がバロンズ紙の「最も尊敬される」経営 者30人に名を連ねていた。

そして今は想像し難いかもしれないが、中銀は再び利上げを始め る。米国の場合、早ければ来年かもしれない。そうすると今度は、どこ まで金利が上がるのかというのが重大な問題になってくる。

しかし金利は大恐慌の前ほどには高くならないだろう。「ニューニ ュートラル」の時代到来がその理由だ。

成長を加速も減速もさせない中立(ニュートラル)の金利(均衡レ ート)が、昔とは違うということだ。07年までの20年間の米政策金利の 平均は4.8%だった。金利スワップは、米フェデラルファンド金利が5 年後に2.8%前後であることを示唆している。

均衡レートはどこか

ニューヨーク連銀のダドリー総裁とイングランド銀行(英中央銀 行)のビーン副総裁はいずれも20日に、今後の均衡レートは過去よりも 低くなるだろうとの見方を示した。

新しい「中立」の水準がどこになるかは、投資家にとって極めて重 要だ。パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO) のビル・グロース氏は、米当局が2%前後で利上げを打ち止めにすると みている。

連邦公開市場委員会(FOMC)当局者らは16年より先には政策金 利が約4%となることを見込んでいるが、JPモルガン・チェースのチ ーフエコノミスト、ブルース・カスマン氏によれば、投資家は米政策金 利が4%に達することを疑問視している。

一方、ドイツ銀行のエコノミスト、トルステン・スロック氏は当局 が保有する4兆3000億ドル(約436兆円)相当の証券を売却せず流動性 を放置すれば、金利は6%まで上昇することがあり得るとみる。

ニューニュートラルの水準探しは間もなく始まる。投資家はアンテ ナを張り巡らせた方がいい。

原題:Fuld Was Top CEO When Fed Last Raised as New Neutral Era Beckons(抜粋)

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