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仏BNPは顧客離れのリスク高まる-米当局がドル送金禁止も

スイスの銀行クレディ・スイス・グ ループは今週、米国人顧客の脱税ほう助で有罪の答弁を行ったが痛手を それほど受けずに済んだ。しかし仏銀BNPパリバは、米検察当局が科 そうとしている処罰によって、もっと深刻な影響を被る可能性がある。

事情に詳しい関係者1人によれば、BNPパリバは制裁対象国との 取引を禁止する法律に違反した罪を認め、50億ドル(約5070億円)を上 回る金額を支払うことが求められるほか、ニューヨーク州金融サービス 局のベンジャミン・ロースキー局長の提案に沿って、海外から国内およ び国外への送金が一時的に禁止される見通し。クレディ・スイスの主要 銀行子会社が脱税ほう助で罪を認めた際には、このような処罰は科され なかった。

協議の非公開を理由に関係者の1人が匿名を条件に語ったところで は、BNPパリバにどの程度厳しい禁止措置を適用するか監督当局はま だ決めていない。BNPパリバがサービス提供のために他行に支払いを 行うことが認められなければ、競合行に顧客の一部が流れる恐れがあ る。

キーフ・ブリュイエット・アンド・ウッズの調査責任者、フレデリ ック・キャノン氏は「顧客が最も基本的な銀行サービスを受けるために 2、3カ月でもライバル行に行く必要が出てくれば、顧客を失うことに なる」と指摘。「少なくとも一部の顧客は取引を完全にライバル行に移 し、戻ることはないだろう」と述べた。

一部の関係者によると、ニューヨーク・マンハッタン連邦地検のプ リート・バラーラ検事正ら検察当局者は、スーダンやイラン、キューバ に対する米国の制裁に違反して顧客のために資金を移動した罪を認める ようBNPに迫っている。

ロースキー局長はBNPパリバ傘下の部門の違反行為に対する処分 として、一部行員の免職と報酬の回収、電信送金の禁止を検討してい る。ロースキー局長とバラーラ検事正の報道官、BNPパリバの広報担 当者はいずれもコメントを控えている。

原題:BNP Paribas Risks Customer Flight as Dollar-Transfer Ban Looms(抜粋)

--取材協力:Greg Farrell、Fabio Benedetti-Valentini、David Scheer.

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