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ゴジラ級の量的緩和なら日本株は「大当たりの夏」か

日本でめったに起きないことを2つ 挙げよう。好戦的なゴジラが他の怪獣と平和裏に話し合って問題を解決 する姿。そして日本株が米国株より割安であること。

後者はここ数日、実際に起きている。日経平均株価は年初から14% 下落し、予想株価収益率(PER)は15.9倍。S&P500種株価指数 は20日の取引開始時点で約16倍。その差は小さいものの、日本株の方が 割安になるのは2012年10月以来だ。

12年当時、日本株が米国株より割安な状態は約5カ月続いた。翌13 年、日経平均は年間で57%高と大幅上昇し、S&P500種の30%高を上 回った。もちろん、その大部分は円安のおかげだった。ドルベースでは 日経平均の昨年の上昇率は28%だ。

08年10月にも日本株が相対的に割安な状態が半月ほど続き、日経平 均はその後10月末から09年10月にかけてS&P500種をパフォーマンス で10ポイント上回った。ドル建てでは21ポイント上回ったことになる。

オッペンハイマーのポートフォリオストラテジスト、アンドルー・ バークリー氏は今週公表したリポートで、同社が作成した30カ国のラン キングで日本株は最も魅力的だと指摘。企業の利益見通し上方修正やバ リュエーション(株価評価)低下、株価の値下がりをその理由に挙げ た。

日本株転換の鍵

LPLファイナンシャル(ボストン)のチーフ市場ストラテジス ト、ジェフ・クライントップ氏は「ゴジラ級の量的緩和」措置に、年金 基金による株式投資など他の要素が組み合わされれば、日本株には「ブ ロックバスター(大当たり)の夏」がやってくる可能性があると指摘し た。

同氏は今年に入ってからの株価下落と消費税率引き上げに伴う景気 への逆風を受けて日本の政策当局者の自信が低下し、量的緩和措置が来 年も継続される可能性があると分析。それが「日本株式市場の転換の鍵 となり得る」とコメントした。同氏は緩和措置延長の発表はきょうあっ てもおかしくないが、夏場となる公算が大きいとの見方を示した。

ストラテジストは日経平均に対する予想を今年に入って引き下げた が、依然として現行水準からの大幅な持ち直しを見込んでいる。ブルー ムバーグがまとめた予想平均では6月末までに1万5317円と、20日終値 に比べて8.8%上昇する見込み。年末まででは、市場関係者11人の平均 で21%上昇の1万7100円が予想されている。年初時点のストラテジスト 予想は6月末までが2.7%上昇の1万6738円、年間で6.4%上昇だった。

日経平均の反発が円安頼みかどうかは大きな問題だ。円安はドル建 てのリターンを減らすことになる。

14年版「ゴジラ」は世界の映画館に経済的なインパクトを与えてい る。日本株もゴジラが現れるように水中から姿を見せるときかもしれな い。

原題:Godzilla QE Bets Have Calls for Japan Stock Rally Growing Louder(抜粋)

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