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債券先物は続落、高値警戒や株価の下げ幅縮小で-超長期債は買い優勢

債券先物相場は小幅続落。前日の米 国債相場が上昇した流れを引き継いで買いが先行した後、高値警戒感に 加えて、国内株価の下げ幅縮小などを背景に売りが優勢に転じた。

長期国債先物市場で中心限月の6月物は、前日比5銭高の145円29 銭で始まった。直後から水準を切り下げ、一時は145円20銭まで下落し た。午後に入ると再びプラスに転じ、3銭高まで上昇。その後は株価の 下げ渋りを背景にマイナス圏で推移し、結局は2銭安の145円22銭で引 けた。

ドイツ証券の山下周チーフ金利ストラテジストは、「米国金利はド ル金利先物に買い戻しが強まり、短いゾーンを中心に低下した。ただ、 日本の10年債利回り0.6%割れや20年債利回りの1.4%台を買い進むには 追加的な材料が必要で、1ドル=100円割れの円高で日銀のインフレ見 通しの実現が困難になるような状況だろう」と話した。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の333回債利回 りは前日比0.5ベーシスポイント(bp)低い0.585%で始まり、その後は横 ばいの0.59%で推移した。5年物の117回債利回りは横ばいの0.185%。

超長期債は買いが優勢。20年物の148回債利回りは1bp低い1.445% と新発債としては3月11日以来の低水準に達した。30年物の42回債利回 りは0.5bp低い1.685%と3営業日ぶりの低水準。超長期ゾーンの堅調さ を反映して超長期国債先物の6月物は続伸し、前日比25銭高の200円45 銭で終えた。

東京株式相場は反落。TOPIXは前日比0.3%安の1150.05で引け た。一時0.9%安となったが、その後は下げ幅を縮めた。日経平均株価 は1万3964円43銭まで下げたが、終値は節目の1万4000円を維持した。

日銀決定会合

日本銀行は21日の金融政策決定会合で、政策方針の現状維持を全員 一致で決定した。マネタリーベースが年約60兆-70兆円に相当するペー スで増えるよう金融市場調節を行う方針を据え置いた。ブルームバー グ・ニュースの調査では全員が現状維持を予想していた。日銀の黒田東 彦総裁は会合の結果を踏まえ、午後3時半から定例会見を行う。

三井住友銀行の宇野大介チーフストラテジストは、「日銀の今後の 景気見通しは、消費税率引き上げで4-6月期に落ち込んだ後、7-9 月期に潜在成長率を超える巡航速度の景気回復に戻るシナリオ。時期が 来るまでは行動起こさないという姿勢。今回の金融政策維持に違和感は ない。設備投資の判断を引き上げ、デフレの表現を削除し、景気判断の 表現を前向きなものに変えたこともシナリオの範囲内」と述べた。

20日の米国債相場は3日ぶりに反発。米10年債利回りは前日比3bp 低下の2.51%程度。一方、米株相場は3日ぶりに下落し、S&P500種 株価指数は同0.7%安の1872.83で引けた。

今晩の米国市場では4月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事 要旨が発表される。ドイツ証の山下氏は、「FOMC議事録では、メン バーから示された利上げのパスの根拠がどこにあるのか、インフレと雇 用とどちらにバイアスが掛かっているのか手掛かりを探ることになる」 と言う。

--取材協力:船曳三郎.

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