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NY連銀総裁:将来の利上げ、ペースは「比較的緩やかに」

ニューヨーク連銀のダドリー総裁 は20日、金融当局はいずれ利上げに踏み切るが、そのペースは「比較的 緩やかになるだろう」と述べ、景気動向や金融市場の反応に左右される との見解を示した。

ダドリー総裁は全米企業エコノミスト協会(NABE)ニューヨー ク支部の会合で講演し、反応が「穏やかであれば、ある程度のペース加 速を促す可能性はある」と述べた。一方、「債券利回りが急上昇するよ うであれば、より慎重なアプローチが正当化されるだろう」と語った。

同総裁は今年と来年の経済成長が加速し、インフレ率も金融当局が 目標とする2%に徐々に近づくと予想していると指摘。シナリオ通りに なった場合、ダドリー総裁は今後も資産購入の段階的な縮小を支持する と述べ、量的緩和の終了から最初の利上げまでに「相当な期間」が経過 するとの当局の見解を重ねて示した。

同総裁は「米経済は年内におよそ3%の成長軌道に戻り、2015年に 一段と力強さを増すと予想する」とした上で、この見通しには「かなり の不確実性」が残ると付け加えた。

同総裁はまた、成長の足かせが弱まりつつあるようだとも述べ、株 式や住宅市場の回復や消費者の債務返済で家計資産は安定しつつあると の認識を示した。財政引き締めによる今年の国内総生産(GDP)の押 し下げは昨年の半分程度になると語った。

金利見通し

長期的な金利見通しについては、過去の平均を「大幅に下回る」水 準にとどまると予想。人口高齢化に伴い労働力の伸びが一段と緩やかに なり、潜在成長率の低下が見込まれることを一因に挙げた。

ダドリー総裁は講演後の質疑応答で、金利が長期的に落ち着いてい くとみられる水準についての市場の見通しは低下していると指摘。「短 期金利の長期的な均衡水準について見解の見直しが進んでいる」と語っ た。

同総裁は2%のインフレ目標は「もちろん上限ではない」と言明。 「仮にインフレ率が2%を上回った場合、他の条件が等しければ、通常 はそのような上昇には抵抗することになろう」としつつも、「失業率が 最大限の雇用と合致する水準を大きく上回ったままの状態で、インフレ 率が2%を若干超えたとすれば、失業問題への配慮が優先する」し、そ の理由として、「インフレ目標よりも失業率の目安からの隔たりの方が 大きいためだ」と説明した。

出口戦略に関しては、連邦準備制度理事会(FRB)保有の証券 で、満期を迎えた分の再投資を最初の利上げ前に終了することは「最善 策でない可能性がある」と指摘。利上げ前に再投資を終了すれば、連邦 公開市場委員会(FOMC)が意図する利上げ時期についての意思伝達 が複雑になりかねないと述べた。

さらに、「金融政策をめぐり多少の柔軟性を取り戻すため」、 FOMCは事実上のゼロ金利政策から脱却することに集中的に取り組む べきだと付け加えた。

原題:Fed’s Dudley Predicts ‘Relatively Slow’ Tightening Pace (3)(抜粋)

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