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りそな社長:法人貸出、前期5倍の3000億円増-中小企業開拓

りそなホールディングスの東和浩社 長はブルームバーグ・ニュースとのインタビューで、中小企業向け融資 を強化する方針を示した。景気回復に伴う設備投資や事業承継に関連す る資金需要を取り込み、今年度中に法人向け貸出金(平均残高)を3000 億円増やしたい考えだ。この増加分は前期の5倍に当たる。

東氏(57)は大企業を中心に昨年拡大した資金需要について、「中 小企業ではこれから出てくる」と指摘。その上で「付加価値を付けて競 争に勝たなければならない」と述べ、普通・信託兼営銀行として持つ不 動産業務や信託機能を資金ニーズの掘り起しに活用し、メガバンクや地 域金融機関との競争を優位に進めたい考えを示した。

りそなは今年度中に貸出金を6500億円増やす計画で、中小企業など を中心とする法人向けはこの半分近くに上る。同社では業績回復や株価 上昇を背景に普通株式分の完済も含め優先課題の公的資金返済を加速、 残高は3560億円とピークの10分の1近くまで減少した。融資拡大などに より今後も返済原資となる利益を確保する。

りそなは中小企業向け業務に強みを持つ。東氏は長期融資にもつな がる設備投資では工場建設用地の取得支援などで不動産業務のメリット を生かす考えを示した。事業承継では、事業拡大の希望があるにも関わ らず少子高齢化などを理由に後継者不足に悩む経営者が相談できるファ イナンシャルプランナーら約130人を営業店に配置したという。

東氏は「中小企業の設備投資の意欲は高まってきている」との認識 を示し、特に新規顧客の開拓に意欲を示した。2014年1-3月期の実質 国内総生産(GDP)速報値は前期比年率で5.9%増と6四半期連続の プラス成長で設備投資が4.9%増と全体を押し上げた。大企業や個人向 けを含むりそな傘下3行合計の3月末の貸出金残高は約27兆円ある。

りそなHDが13日に発表した前期決算では、市場部門などが振るわ ず連結純利益は前年同期比20%減の2206億円となった。今期は1500億円 を見込んでいる。

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