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5月20日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。

◎NY外為:円上昇、リスク志向減退で米債利回り低下-米資産を敬遠

ニューヨーク外国為替市場では円が上昇。約3カ月ぶりの水準に値 上がりした。リスク志向の減退で米国債利回りが低下し、米国資産の需 要が弱まった。

円は主要16通貨すべてに対して上昇。日本銀行がこの日、2日間に わたる金融政策決定会合に入った。市場では政策の現状維持が予想され ている。ユーロは対円で3カ月ぶり安値に下げた。欧州中央銀行 (ECB)が来月の会合で追加緩和に動くとの観測が背景だ。

ファロス・トレーディング(コネティカット州スタンフォード)の マネジングディレクター、ブラッド・べクテル氏は「対円でのドル相場 はこの日の利回りに追随している。その利回りはやや下げている」と述 べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、円は対ドルで0.2%上昇して1ド ル=101円33銭。前日は一時、2月5日以来の高値となる101円10銭をつ けた。ユーロは対円で0.2%下落して1ユーロ=138円83銭。一時は138 円55銭と、2月7日以来の安値となった。ユーロは対ドルで0.1%安の 1ユーロ=1.3702ドル。

米10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低 下して2.51%。15日には2.47%と、昨年10月以来の低水準を付けた。

ブルームバーグ米ドル指数は0.1%上昇して1008.92。

ダドリー総裁、プロッサー総裁

ニューヨーク連銀のダドリー総裁は、金融当局はいずれ利上げに踏 み切るが、そのペースは「比較的緩やかになるだろう」と述べ、景気動 向や金融市場の反応に左右されるとの見解を示した。また、フィラデル フィア連銀のプロッサー総裁は、堅調な住宅市場に支えられる形で米経 済はここ数年で最も力強い状態にあり、失業率は年末までに6%を下回 る可能性があると述べた。

ファロスのベクテル氏は「当局者による最新の見解についてすでに 多くの情報を入手した。何かしら変化をもたらすものはなかった」と述 べた。

ECBのドラギ総裁は8日、「政策委員会は次回会合で行動するこ とにやぶさかでない」と述べた。

豪ドルの動向

オーストラリア準備銀行(中央銀行)は20日公表した金融政策決定 会合議事録で、インフレが抑制され、経済が鉱山プロジェクト減少に順 応していく中で、政策金利が引き続き過去最低水準に据え置かれること を示唆した。

6日の会合では政策金利であるオフィシャル・キャッシュレートの 誘導目標が2.5%に維持された。議事録は「輸出の伸び鈍化や鉱業投資 の落ち込み、財政再建計画により、向こう数四半期は経済全般の成長が トレンドを下回る可能性が高い」と指摘。「現行の緩和的な政策スタン スが当面適切である公算が大きい」との見方を示した。

鉄鉱石相場は続落し、2012年以来の安値に下げた。中国の不動産市 場が減速しており、鉄鉱石需要が減退するとの見方が背景だ。

UBSのストラテジスト、ギャレス・ベリー氏は、鉄鉱石の下落は 「豪ドルが不安定な時に重なった」と述べ、「豪ドルへの弱気な見方が さらに強まった」と続けた。

豪ドルは対米ドルで0.9%下げて1豪ドル=92.43米セント

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重指数によれ ば、豪ドルは年初から3.3%高。ユーロは1.1%安、ドルは0.8%下落し ている。

原題:Yen Strengthens as U.S. Yields Fall Before BOJ Policy Statement(抜粋)

◎米国株:3日ぶりに下落、小売り企業の決算に失望-小型株も安い

米株式相場は3日ぶりに下落。ステープルズやアーバン・アウトフ ィッターズなど小売り企業の決算や見通しが予想を下回ったことを嫌気 した。小型株も安い。

ステープルズは13%安。第2四半期の見通しがアナリスト予想を下 回った。業績が予想を下回ったアーバン・アウトフィッターズは8.8% 安。リテール向け機器販売の落ち込みが加速したキャタピラーを中心に 工業株が下げた。

S&P500種株価指数は前日比0.7%安の1872.83。ダウ工業株30種 平均は137.55ドル(0.8%)下げて16374.31ドル。小型株からなるラッ セル2000指数は1.5%下落。

コモンウェルス・フィナンシャル・ネットワーク(マサチューセッ ツ州ウォルサム)の最高投資責任者(CIO)、ブラッド・マクミラン 氏は「業績見通しの見直しが起こっている。業績が伸びているかどうか は問題ではない。実際に伸びているからだ。考えていたほど速く伸びて いるかどうかが問題だ」と述べた。

バリュエーション(株価評価)に対する懸念が小型株からインター ネット株にまで広がり、株式よりも債券を選好する動きに拍車がかかっ た。ブルームバーグがまとめたデータによると、米国の債券を保有する 上場投資信託(ETF)には前日、1億3880万ドルの資金が流入した一 方、株式を保有するEFTからは20億ドルが流出した。その結果、年初 からの株式ETFは資金流出に転じ、第2四半期は7億1100万ドルの流 出となった。このまま6月末となれば、四半期ベースで2010年3月以来 で初めての流出となる。

「目立った材料はない」

ジャニー・モンゴメリー・スコットのチーフ投資ストラテジスト、 マーク・ルッシニ氏は電話インタビューで、「6月までの間、決算発表 や重要な経済統計の発表に乏しいことから、株式相場を大きく押し上げ るような目立った材料はないだろう」と指摘。「今後数カ月、レンジ取 引になるだろう」と続けた。

S&P500種の構成銘柄ではインチュイトなどが決算を発表した。 ブルームバーグがまとめたデータによれば、これまでに決算を発表した うち75%で利益が予想を上回り、売上高が予想を上回ったのは53%とな っている。

21日には米連邦公開市場委員会(FOMC、4月29-30日開催)の 議事録が公表される。

ダドリー総裁

ニューヨーク連銀のダドリー総裁はこの日、金融当局はいずれ利上 げに踏み切るが、そのペースは「比較的緩やかになるだろう」と述べ、 景気動向や金融市場の反応に左右されるとの見解を示した。

ダドリー総裁は全米企業エコノミスト協会(NABE)ニューヨー ク支部の会合で、「昨年12月以来の資産購入の縮小に対する債券市場や 株式市場の反応のように、引き締めに対する金融環境の反応が非常に穏 やかであれば、ある程度のペース加速を促す可能性はある」と述べた。 ただ、「昨年春に実際に起こったように、債券利回りが急上昇するよう であれば、より慎重なアプローチが正当化されるだろう」と続けた。

グリーンウッド・キャピタル・アソシエーツの最高投資責任者 (CIO)、ウォルター・トッド氏は「現在、投資家は神経質で、市場 は非常に不安定になっている」と語った。

原題:U.S. Stocks Fall on Retail Earnings as Small-Cap Shares Retreat(抜粋)

◎米国債:3日ぶり反発、FOMC議事録の公表控えリスク選好が後退

米国債相場は上昇。10年債利回りは半年ぶり低水準付近で推移し た。米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録公表を21日に控え、リ スク選好の動きが後退した。

10年債は3営業日ぶりに反発。この日は株式相場が下落した。ニュ ーヨーク連銀のダドリー総裁は、金融当局はいずれ利上げに踏み切る が、そのペースは「比較的緩やかになるだろう」と述べた。米連邦準備 制度理事会(FRB)のイエレン議長は21日にスピーチする予定。議長 は先週、米経済が完全な健全性を実現するにはさらなる道のりがあると 指摘した。

BNPパリバ傘下のバンク・オブ・ザ・ウェスト(カリフォルニア 州)の債券責任者、ポール・モンタキラ氏は「経済成長が弱ければ、低 金利環境が続く」とし、「利回りを求める投資家は不満を抱いている が、今は金融政策が相場の動きを決めている状況だ」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)低下の2.51%。一時2.50%を付けた。15日には2.47%と、 昨年10月30日以来の低水準を付けた。同年債(表面利率2.5%、2024年 5月償還)価格は9/32上げて99 29/32。

利回り格差

5年債利回りは4bp低下の1.51%。一時1.50%と、3月14日以来 の水準に下げた。30年債利回りはほぼ変わらずの3.38%。一時4bp低 下し3.35%を付けた。15日には3.30%と、昨年6月17日以来の水準に下 げていた。

5年債と30年債の利回り格差(イールドカーブ)は188bpと、4 月15日以降で最も広がった。

ブルームバーグ・グローバル先進国ソブリン債指数の年初来リター ンは前日までに4.4%。13年は年間でマイナス4.6%だった。ブルームバ ーグ米国債指数の年初来リターンは3.1%。昨年はマイナス3.4%だっ た。

NY連銀のダドリー総裁は、利上げのペースは景気動向や金融市場 の反応に左右されるとの見解を示した。

利上げペース

総裁は全米企業エコノミスト協会(NABE)ニューヨーク支部の 会合で、「昨年12月以来の資産購入の縮小に対する債券市場や 株式市 場の反応のように、引き締めに対する金融環境の反応が非常に穏やかで あれば、ある程度のペース加速を促す可能性はある」と述べた。ただ、 「昨年春に実際に起こったように、債券利回りが急上昇するようであれ ば、より慎重なアプローチが正当化されるだろう」と続けた。

FOMCは4月30日に発表した声明で、債券購入プログラムが終了 した後も政策金利を「相当な期間」ゼロ付近で維持する可能性が高いと あらためて説明した。

CIBCワールド・マーケッツのマネジングディレクター兼米国債 トレーディング責任者、トーマス・トゥッチ氏(ニューヨーク在勤)は 「多くの市場参加者が、FOMC議事録で何らかのガイダンスがあり、 方向性を示してくれると期待している」と述べた。

原題:Treasuries Advance First Time in 3 Days as Risk Appetite Shrinks(抜粋)

◎NY金:小幅続伸、株式相場の下落で代替投資の買い

ニューヨーク金先物相場は小幅続伸。株式相場の下落を背景に、代 替投資の買いが入った。S&P500種株価指数は一時0.9%値下がりし た。

商品ブローカー、インフィニティ・トレーディング(インディアナ ポリス)のフェイン・シェーファー社長は電話インタビューで、「株式 市場の弱さが金の支えになっている」と指摘。米金融政策に関して当局 からさらなるシグナルが得られるまで「相場はレンジの推移が続く可能 性が高いだろう」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物6 月限は前日比0.1%高の1オンス=1294.60ドルで終了した。

原題:Gold Futures Rise for Second Day as Equity Decline Spurs Demand(抜粋)

◎NY原油:3日ぶり反落-米国の原油在庫は豊富との観測で

ニューヨーク原油先物相場は4週ぶり高値から下落。米国の原油在 庫は十分で、夏のガソリン需要期にも製油所からの需要を満たせるとの 観測が広がった。

プライス・フューチャーズ・グループのシニア市場アナリスト、フ ィル・フリン氏は「市場参加者はあす発表の在庫データを待っている」 とし、「クッシングの在庫減少で相場は上昇していたが、別の場所に移 ったということだ。原油は豊富にある」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・イ ンターミディエート(WTI)6月限は前日比17セント安の1バレル =102.44ドルで終了。3営業日ぶりの反落となった。6月限はこの日が 取引最終日。中心限月となった7月限は22セント上昇し102.33ドル。

原題:WTI Oil Falls on Ample U.S. Crude Supply; Brent Trades Near $110(抜粋)

◎欧州株:ほぼ変わらず、約6年ぶりの高値付近-企業業績に注目

20日の欧州株式相場は前日からほぼ変わらずで、指標のストックス 欧州600指数は約6年ぶりの高値付近にとどまった。企業業績が注目さ れた。

英携帯電話サービスのボーダフォン・グループは約1年2カ月ぶり 安値に下落。今年度の減益見通しが嫌気された。ドイツの不動産会社、 ドイチェ・アニントン・イモビリエンは5.6%安。同社株12.5%を投資 家らが手放したことが売り材料。

一方、クルーズ運営会社カーニバルは5カ月ぶりの大幅高。オース トラリアで保有船を増やす計画を発表したほか、同社の投資判断をモル ガン・スタンレーが引き上げたことが手掛かりとなった。独ユナイテッ ド・インターネットは2010年8月以降で最大の値上がり。四半期売上高 がアナリスト予想を上回った。

ストックス欧州600指数は前日比0.1%未満安の338.32で終了。08年 1月以来の高値を付けた今月13日の水準まで1.1%となっている。

クーツ(ロンドン)のグローバル株式戦略部門の責任者、ジェーム ズ・バターフィル氏は「センチメントは明らかに全体的に改善しつつあ るが、業績が実際に上向いているかやマクロ経済が引き続き軌道に乗っ ているかに大きく左右されている」と発言。「欧州株はもはや安くない が、相対的に依然として魅力的であるのは確かだ。先行指標は企業利益 率の改善継続を示唆しており、当社は欧州株をまだオーバーウエートの ままにしている」と付け加えた。

ブルームバーグのデータによると、ストックス600指数の株価収益 率(PER、予想収益ベース)は15.1倍。5年平均の12.5倍を上回って いる。アナリストの試算では、指数構成銘柄の今年の1株当たり利益は 平均8.6%増が見込まれている。1月時点では14%増の予想だった。

20日の西欧市場では18カ国中11カ国で主要株価指数が下落。仏 CAC40指数は0.4%、独DAX指数が0.2%それぞれ下げたほか、英 FTSE100指数は0.6%安となった。

原題:European Stocks Little Changed Amid Earnings as Vodafone Slides(抜粋)

◎欧州債:イタリア10年債利回り、6週ぶり高水準に上昇-議会選挙控え

20日の欧州債市場ではイタリア国債が下落し、10年債利回りは約6 週間ぶりの高水準に達した。今週後半の欧州議会選挙で有権者が緊縮策 に反発するリスクに備える動きが強まった。

スペイン国債も続落。欧州中央銀行(ECB)の政策委員会メンバ ー、ノボトニー・オーストリア中銀総裁がマイナスの預金金利について 「まだ徹底的に議論する必要がある」と発言し、来月の会合後の追加緩 和をめぐる発表が失望を誘う内容となる可能性が高まった。ポルトガ ル10年債利回りは1カ月ぶり高水準に急上昇。今月早くには2006年以来 の低水準を付けていた。

ウニクレディト(ミラノ)のシニア債券ストラテジスト、ルカ・カ ツラーニ氏は「選挙はイベントリスクと見なされている」とし、「力強 いパフォーマンスのほか、最近の経済データへの失望、選挙結果をめぐ る不透明感が売り材料となっている」と語った。

ロンドン時間午後4時23分現在、イタリア10年債利回りは前日比11 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の3.25%。一時 は3.26%と、先月3日以来の高水準に達した。同国債(表面利 率4.5%、2024年3月償還)価格は0.92下げ110.60。

スペイン10年債利回りは8bp上げ3.09%、同年限のポルトガル国 債利回りは11bp上昇し3.97%。

ドイツ10年債利回りは1bp上昇し1.36%、フランス10年債利回り は2bp上げ1.84%となった。

原題:Italian Bonds Extend Decline as Risks Build for Peripheral Debt(抜粋)

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