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米国株:反落、小売り企業の決算に失望-小型株も安い

米株式相場は3日ぶりに下落。ステ ープルズやアーバン・アウトフィッターズなど小売り企業の決算や見通 しが予想を下回ったことを嫌気した。小型株も安い。

ステープルズは13%安。第2四半期の見通しがアナリスト予想を下 回った。業績が予想を下回ったアーバン・アウトフィッターズは8.8% 安。リテール向け機器販売の落ち込みが加速したキャタピラーを中心に 工業株が下げた。

S&P500種株価指数は前日比0.7%安の1872.83。ダウ工業株30種 平均は137.55ドル(0.8%)下げて16374.31ドル。小型株からなるラッ セル2000指数は1.5%下落。

コモンウェルス・フィナンシャル・ネットワーク(マサチューセッ ツ州ウォルサム)の最高投資責任者(CIO)、ブラッド・マクミラン 氏は「業績見通しの見直しが起こっている。業績が伸びているかどうか は問題ではない。実際に伸びているからだ。考えていたほど速く伸びて いるかどうかが問題だ」と述べた。

バリュエーション(株価評価)に対する懸念が小型株からインター ネット株にまで広がり、株式よりも債券を選好する動きに拍車がかかっ た。ブルームバーグがまとめたデータによると、米国の債券を保有する 上場投資信託(ETF)には前日、1億3880万ドルの資金が流入した一 方、株式を保有するEFTからは20億ドルが流出した。その結果、年初 からの株式ETFは資金流出に転じ、第2四半期は7億1100万ドルの流 出となった。このまま6月末となれば、四半期ベースで2010年3月以来 で初めての流出となる。

「目立った材料はない」

ジャニー・モンゴメリー・スコットのチーフ投資ストラテジスト、 マーク・ルッシニ氏は電話インタビューで、「6月までの間、決算発表 や重要な経済統計の発表に乏しいことから、株式相場を大きく押し上げ るような目立った材料はないだろう」と指摘。「今後数カ月、レンジ取 引になるだろう」と続けた。

S&P500種の構成銘柄ではインチュイトなどが決算を発表した。 ブルームバーグがまとめたデータによれば、これまでに決算を発表した うち75%で利益が予想を上回り、売上高が予想を上回ったのは53%とな っている。

21日には米連邦公開市場委員会(FOMC、4月29-30日開催)の 議事録が公表される。

ダドリー総裁

ニューヨーク連銀のダドリー総裁はこの日、金融当局はいずれ利上 げに踏み切るが、そのペースは「比較的緩やかになるだろう」と述べ、 景気動向や金融市場の反応に左右されるとの見解を示した。

ダドリー総裁は全米企業エコノミスト協会(NABE)ニューヨー ク支部の会合で、「昨年12月以来の資産購入の縮小に対する債券市場や 株式市場の反応のように、引き締めに対する金融環境の反応が非常に穏 やかであれば、ある程度のペース加速を促す可能性はある」と述べた。 ただ、「昨年春に実際に起こったように、債券利回りが急上昇するよう であれば、より慎重なアプローチが正当化されるだろう」と続けた。

グリーンウッド・キャピタル・アソシエーツの最高投資責任者 (CIO)、ウォルター・トッド氏は「現在、投資家は神経質で、市場 は非常に不安定になっている」と語った。

原題:U.S. Stocks Fall on Retail Earnings as Small-Cap Shares Retreat(抜粋)

--取材協力:Namitha Jagadeesh.

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