5月20日の米国マーケットサマリー:株反落、小売り決算嫌気

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3699   1.3709
ドル/円            101.29   101.50
ユーロ/円          138.76   139.15


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       16,374.31     -137.55    -.8%
S&P500種           1,872.84     -12.24     -.6%
ナスダック総合指数    4,096.89     -28.92     -.7%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .33%        -.01
米国債10年物     2.51%       -.04
米国債30年物     3.38%       -.01


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,294.60     +.80     +.06%
原油先物         (ドル/バレル)  102.44      -.17     -.17%

◎ニューヨーク外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では円が上昇。約3カ月ぶりの水準に値 上がりした。リスク志向の減退で米国債利回りが低下し、米国資産の需 要が弱まった。

円は主要16通貨すべてに対して上昇。日本銀行がこの日、2日間に わたる金融政策決定会合に入った。市場では政策の現状維持が予想され ている。ユーロは対円で3カ月ぶり安値に下げた。欧州中央銀行 (ECB)が来月の会合で追加緩和に動くとの観測が背景だ。

ファロス・トレーディング(コネティカット州スタンフォード)の マネジングディレクター、ブラッド・べクテル氏は「対円でのドル相場 はこの日の利回りに追随している。その利回りはやや下げている」と述 べた。

ニューヨーク時間午後2時2分現在、円は対ドルで0.3%上昇して 1ドル=101円24銭。前日は2月5日以来の高値となる101円10銭をつけ た。ユーロは対円で0.4%下落して1ユーロ=138円62銭。一時は138 円55銭と、2月7日以来の安値となった。ユーロは対ドルで0.1%安の 1ユーロ=1.3694ドル。

米10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低 下して2.51%。15日には2.47%と、昨年10月以来の低水準を付けた。

◎米国株市場

米株式相場は3日ぶりに下落。ステープルズやアーバン・アウトフ ィッターズなど小売り企業の決算や見通しが予想を下回ったことを嫌気 した。小型株も安い。

ステープルズは13%安。第2四半期の見通しがアナリスト予想を下 回った。業績が予想を下回ったアーバン・アウトフィッターズは8.8% 安。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比0.7%安の1872.71。ダウ工業株30種平均は137.55ドル (0.8%)下げて16374.31ドル。小型株からなるラッセル2000指数 は1.5%下落。

コモンウェルス・フィナンシャル・ネットワーク(マサチューセッ ツ州ウォルサム)の最高投資責任者(CIO)、ブラッド・マクミラン 氏は「業績見通しの見直しが起こっている。業績が伸びているかどうか は問題ではない。実際に伸びているからだ。考えていたほど速く伸びて いるかどうかが問題だ」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は上昇。10年債利回りは半年ぶり低水準付近で推移して いる。米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録公表を21日に控え、 リスク選好の動きが後退した。

10年債と30年債は3営業日ぶりに反発。この日は株式相場が下落し た。ニューヨーク連銀のダドリー総裁は、金融当局はいずれ利上げに踏 み切るが、そのペースは「比較的緩やかになるだろう」と述べた。米連 邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は21日にスピーチする予 定。議長は先週、米経済が完全な健全性を実現するにはさらなる道のり があると指摘した。

ジャニー・モンゴメリー・スコット(フィラデルフィア)のチーフ 債券ストラテジスト、ガイ・リーバス氏は「リスク選好の度合いは低 く、売買高も恐らく通常の4分の1だ」とし、「成長が弱く、インフレ も低いのであれば、フェデラルファンド(FF)金利は低水準にとどま るはずだ。金融当局には、長期の低迷を現実的なものと捉えている人が 多くいる」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後1時52分現在、10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の2.51%。15日には2.47%と、昨年10月30日以来 の低水準を付けた。同年債(表面利率2.5%、2024年5月償還)価格 は10/32上げて99 30/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は小幅続伸。株式相場の下落を背景に、代 替投資の買いが入った。S&P500種株価指数は一時0.9%値下がりし た。

商品ブローカー、インフィニティ・トレーディング(インディアナ ポリス)のフェイン・シェーファー社長は電話インタビューで、「株式 市場の弱さが金の支えになっている」と指摘。米金融政策に関して当局 からさらなるシグナルが得られるまで「相場はレンジの推移が続く可能 性が高いだろう」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物6 月限は前日比0.1%高の1オンス=1294.60ドルで終了した。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は4週ぶり高値から下落。米国の原油在 庫は十分で、夏のガソリン需要期にも製油所からの需要を満たせるとの 観測が広がった。

プライス・フューチャーズ・グループのシニア市場アナリスト、フ ィル・フリン氏は「市場参加者はあす発表の在庫データを待っている」 とし、「クッシングの在庫減少で相場は上昇していたが、別の場所に移 ったということだ。原油は豊富にある」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・イ ンターミディエート(WTI)6月限は前日比17セント安の1バレル =102.44ドルで終了。3営業日ぶりの反落となった。6月限はこの日が 取引最終日。中心限月となった7月限は22セント上昇し102.33ドル。

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