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米国債:3日ぶり反発、FOMC議事録控えリスク選好が後退

米国債相場は上昇。10年債利回りは 半年ぶり低水準付近で推移した。米連邦公開市場委員会(FOMC)の 議事録公表を21日に控え、リスク選好の動きが後退した。

10年債は3営業日ぶりに反発。この日は株式相場が下落した。ニュ ーヨーク連銀のダドリー総裁は、金融当局はいずれ利上げに踏み切る が、そのペースは「比較的緩やかになるだろう」と述べた。米連邦準備 制度理事会(FRB)のイエレン議長は21日にスピーチする予定。議長 は先週、米経済が完全な健全性を実現するにはさらなる道のりがあると 指摘した。

BNPパリバ傘下のバンク・オブ・ザ・ウェスト(カリフォルニア 州)の債券責任者、ポール・モンタキラ氏は「経済成長が弱ければ、低 金利環境が続く」とし、「利回りを求める投資家は不満を抱いている が、今は金融政策が相場の動きを決めている状況だ」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)低下の2.51%。一時2.50%を付けた。15日には2.47%と、 昨年10月30日以来の低水準を付けた。同年債(表面利率2.5%、2024年 5月償還)価格は9/32上げて99 29/32。

利回り格差

5年債利回りは4bp低下の1.51%。一時1.50%と、3月14日以来 の水準に下げた。30年債利回りはほぼ変わらずの3.38%。一時4bp低 下し3.35%を付けた。15日には3.30%と、昨年6月17日以来の水準に下 げていた。

5年債と30年債の利回り格差(イールドカーブ)は188bpと、4 月15日以降で最も広がった。

ブルームバーグ・グローバル先進国ソブリン債指数の年初来リター ンは前日までに4.4%。13年は年間でマイナス4.6%だった。ブルームバ ーグ米国債指数の年初来リターンは3.1%。昨年はマイナス3.4%だっ た。

NY連銀のダドリー総裁は、利上げのペースは景気動向や金融市場 の反応に左右されるとの見解を示した。

利上げペース

総裁は全米企業エコノミスト協会(NABE)ニューヨーク支部の 会合で、「昨年12月以来の資産購入の縮小に対する債券市場や 株式市 場の反応のように、引き締めに対する金融環境の反応が非常に穏やかで あれば、ある程度のペース加速を促す可能性はある」と述べた。ただ、 「昨年春に実際に起こったように、債券利回りが急上昇するようであれ ば、より慎重なアプローチが正当化されるだろう」と続けた。

FOMCは4月30日に発表した声明で、債券購入プログラムが終了 した後も政策金利を「相当な期間」ゼロ付近で維持する可能性が高いと あらためて説明した。

CIBCワールド・マーケッツのマネジングディレクター兼米国債 トレーディング責任者、トーマス・トゥッチ氏(ニューヨーク在勤)は 「多くの市場参加者が、FOMC議事録で何らかのガイダンスがあり、 方向性を示してくれると期待している」と述べた。

原題:Treasuries Advance First Time in 3 Days as Risk Appetite Shrinks(抜粋)

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