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NY外為:円が上昇、リスク志向減退で米債利回り低下

ニューヨーク外国為替市場では円が 上昇。約3カ月ぶりの水準に値上がりした。リスク志向の減退で米国債 利回りが低下し、米国資産の需要が弱まった。

円は主要16通貨すべてに対して上昇。日本銀行がこの日、2日間に わたる金融政策決定会合に入った。市場では政策の現状維持が予想され ている。ユーロは対円で3カ月ぶり安値に下げた。欧州中央銀行 (ECB)が来月の会合で追加緩和に動くとの観測が背景だ。

ファロス・トレーディング(コネティカット州スタンフォード)の マネジングディレクター、ブラッド・べクテル氏は「対円でのドル相場 はこの日の利回りに追随している。その利回りはやや下げている」と述 べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、円は対ドルで0.2%上昇して1ド ル=101円33銭。前日は一時、2月5日以来の高値となる101円10銭をつ けた。ユーロは対円で0.2%下落して1ユーロ=138円83銭。一時は138 円55銭と、2月7日以来の安値となった。ユーロは対ドルで0.1%安の 1ユーロ=1.3702ドル。

米10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低 下して2.51%。15日には2.47%と、昨年10月以来の低水準を付けた。

ブルームバーグ米ドル指数は0.1%上昇して1008.92。

ダドリー総裁、プロッサー総裁

ニューヨーク連銀のダドリー総裁は、金融当局はいずれ利上げに踏 み切るが、そのペースは「比較的緩やかになるだろう」と述べ、景気動 向や金融市場の反応に左右されるとの見解を示した。また、フィラデル フィア連銀のプロッサー総裁は、堅調な住宅市場に支えられる形で米経 済はここ数年で最も力強い状態にあり、失業率は年末までに6%を下回 る可能性があると述べた。

ファロスのベクテル氏は「当局者による最新の見解についてすでに 多くの情報を入手した。何かしら変化をもたらすものはなかった」と述 べた。

ECBのドラギ総裁は8日、「政策委員会は次回会合で行動するこ とにやぶさかでない」と述べた。

豪ドルの動向

オーストラリア準備銀行(中央銀行)は20日公表した金融政策決定 会合議事録で、インフレが抑制され、経済が鉱山プロジェクト減少に順 応していく中で、政策金利が引き続き過去最低水準に据え置かれること を示唆した。

6日の会合では政策金利であるオフィシャル・キャッシュレートの 誘導目標が2.5%に維持された。議事録は「輸出の伸び鈍化や鉱業投資 の落ち込み、財政再建計画により、向こう数四半期は経済全般の成長が トレンドを下回る可能性が高い」と指摘。「現行の緩和的な政策スタン スが当面適切である公算が大きい」との見方を示した。

鉄鉱石相場は続落し、2012年以来の安値に下げた。中国の不動産市 場が減速しており、鉄鉱石需要が減退するとの見方が背景だ。

UBSのストラテジスト、ギャレス・ベリー氏は、鉄鉱石の下落は 「豪ドルが不安定な時に重なった」と述べ、「豪ドルへの弱気な見方が さらに強まった」と続けた。

豪ドルは対米ドルで0.9%下げて1豪ドル=92.43米セント

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重指数によれ ば、豪ドルは年初から3.3%高。ユーロは1.1%安、ドルは0.8%下落し ている。

原題:Yen Strengthens as U.S. Yields Fall Before BOJ Policy Statement(抜粋)

--取材協力:大塚美佳、Mariko Ishikawa、Kevin Buckland、Jasmine Ng、Neal Armstrong.

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