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ロンドンはパブでも住宅で盛り上がる、酒のつまみは値上がり話

ロヒット・サブロック氏はロンドン で住宅を買い損ねたことを悔しがっている。ケイティ・バーンズ氏は上 がり続ける家賃を嫌気して住宅を購入した。ホリー・マーティン氏は投 資のために家を買った。家を買えた2人は不動産価格動向を示すウェブ サイトとにらめっこして、自宅の値上がり具合をチェックしている。

ロンドンの住宅市場は熱い。低いローン金利と物件不足で価格は1 年でロンドンの人々の平均年間給与の2倍近く上昇した。歴史あるパブ でも、住宅値上がりと金持ち外国人による購入、建てかけのガレージが 高額で売買される話で持ちきりだ。

ダンバー・アセッツの運用者、ポール・ステンソン氏はフリートス トリートで1549年から営業しているパブ「イー・オールド・コック・タ バーン」でリンゴ酒を飲みながら、ロンドンの住宅ブームは今や「話題 の中心」になったと話す。「エレベーターの中で流れる音楽のように、 常に耳に入ってくる」という。

高まる需要と供給不足、過去最低付近の借り入れコスト、政府の購 入促進策、そこに持ち家に対する英国人の強い思い入れが合わさって、 不動産ブームをあおっている。

値上がりはロンドン中心部の高級住宅から平均的な家族向け住宅ま で広がり、ロンドンの一般的な住宅の価格は45万8000ポンド(約7800万 円)になっている。

価格サイトとにらめっこ

バーンズ氏(30)は2013年4月に、ロンドン南西部のトゥーティン グに家を買った。住宅ローンの月々の返済額が家賃と同程度だったので 購入を決めたが、今は住宅価格情報サイトのズープラで自分の家がどの くらい値上がりしたかを定期的にチェックしている。今のところ少なく とも14%値上がりしているという。

広告会社の調査アナリストの同氏は「あの時買って本当に幸運だっ た」と話す。「2ベッドルームの家を買ったが、今なら同じ値段で1ベ ッドルームのを買うのも難しいだろう」という。

12年10月に投資のために住宅を買ったマーティン氏(28)も「いつ も」ズープラのサイトをチェックしているという。

一方、ロンドン南部の高級住宅街ダリッジに3ベッドルームの住宅 を買おうとした経営コンサルタントのサブロック氏(32)は、買い損ね てしまった。購入合戦の最終段階で売り手から経歴書の提出を求めら れ、提出したところ落選したという。買い値は既に十分に高かったので 売り手は値段のことなど「気にしていなかった」という。「ここ25年の 住宅ブームにうまく乗った連中は何でもできる。いつ売るか、誰に売る かを選べる」と話す。

同氏は結局、近隣の物件を買ったが、この売り手も最後に売り渋 り、1万5000ポンドを余計に払わされたという。

原題:London Housing Talk of Ye Olde Tavern Alarming Carney: Mortgages(抜粋)

--取材協力:Scott Hamilton、Niki O’Callaghan.

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