米国のLNG輸出、欧州向けロシア産ガスの代替には不十分

ウクライナ危機の影響で欧州への天 然ガス供給に支障が出るとの懸念が強まる中、米国の液化天然ガス( LNG)輸出はロシアの欧州向けガス輸出の代替にはならないとの見方 が出ている。

シェニエール・サプライ・アンド・マーケティングのジーン・アビ テブール社長は、2016年1-3月(第1四半期)に開始が予想される米 国からのLNG供給について、ロシアによる欧州向けガス供給を補うに は不十分であるとの見通しを示した。ロシアによるガス供給は欧州の需 要の約30%を賄っている。コンサルタント会社ユーラシア・グループの 世界エネルギー・天然資源担当ディレクター、ウィル・ピアソン氏は、 米国のLNG輸出は現在のウクライナ情勢と関連性はなく、価格の割高 なアジア市場に重点が置かれる可能性が高いと指摘した。

アビテブール社長は19日、アムステルダムで開かれた会議でインタ ビューに応じ、「ロシア産ガスを特に米国のLNGのみなど、LNGに よって代替することはできない。価格面だけではなく供給の多様化や供 給の安全保障についてよりきちんと考えざるを得ず、欧州のLNG輸入 に新たな可能性が出てくるかもしれない」と述べた。

原題:U.S. LNG Won’t Replace Russian Gas as Europe Seeks New Supplies(抜粋)

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