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米ビザとマスターカード、ロシアからの事業撤退を決断か

ロシアでは国内で営業する外資の決 済ネットワークに数億ドルの支払いを義務付ける制度が法制化された が、米決済ネットワークのビザとマスターカードはこのコストを負担す る価値があるのか約6週間で答えを出さなければならない。今のところ ビザの答えは「ニェット(ノー)」だ。

ビザのチャールズ・シャーフ最高経営責任者(CEO)は19日、ボ ストンでの投資家向け会議で、ロシア側の要求は「われわれが支払いを いとわない程度を超えている」と述べた。

ビザとマスターカードは、ウクライナをめぐる米国の対ロシア制裁 を受けて同国の銀行4行向け決済処理を停止。その後、ロシアは自前の 国家決済システム創設に加え、サービス拒否に対する制裁金支払いや保 証金の提供を7月から外資に義務付けることを盛り込んだ法律を成立さ せた。

シャーフCEOとマスターカードのアジェイ・バンガCEOは19 日、この法律の改正についてロシアの議員と協議していることを明らか にした。決済システム運用で得られる両社の年間収入は計6億3800万ド ル(約650億円)程度に上っており、その行方が今回の決断にかかって いる。また、現金から電子決済にシフトしつつある市場で両社が足場を 失うかどうかにも関わってくる。ロシアとの協議には米国の追加制裁の 脅威も影を落としている。

ワシントンのシンクタンク、ウッドロー・ウィルソン国際センタ ー・ケナン研究所のウィリアム・ポメランズ氏は電話取材に対し、「残 留、撤退、交渉の3つの選択肢がある」とした上で、「ウクライナの選 挙後に追加制裁が実施されれば、ロシア政府が引き下がる可能性は薄れ る」と話している。

原題:Visa, MasterCard Forced to Weigh Russia Exit as Elections Loom(抜粋)

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