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タイ陸軍:全土に戒厳令を発令-クーデターは否定

タイ陸軍は20日、全土に戒厳令を発 令した。同国では数カ月前から政治の混迷が続き、首相が失職、国内経 済はマイナス成長に陥った。

プラユット陸軍司令官はテレビを通じて、今回の動きはクーデター ではなく、国民は心配に及ばないと表明。軍が目指しているのは秩序回 復だと説明し、政治団体に抗議行動をやめるよう呼び掛けた。その上で 同司令官は自身が統括する陸軍が治安維持の権限を掌握すると述べた。

タイで戒厳令が発令されるのは当時のタクシン首相が軍事クーデタ ーで失脚した2006年以来。

タイ通貨バーツはバンコク時間20日午前8時39分(日本時間同10 時39分)現在、0.3%安の1ドル=32.561バーツ。一時は0.6%安と3 月20日以来の大幅な下げとなった。シティグループの価格によれば、タ イ国債の5年物クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)スプレッ ドは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の130bp。

クルンスリ・アセット・マネジメントのプラパス・トンピブルサク 最高投資責任者(CIO)は電話インタビューで、「一部の海外投資家 は、戒厳令は事態が手に負えなくなったことを示すとみて嫌がるだろ う」と指摘。「軍の介入により、政治家らは交渉参加に一段と前向きに ならざるを得なくなる可能性がある」と分析した。

19日に発表された1-3月(第1四半期)のタイ国内総生産 (GDP)は前年同期比0.6%減となった。昨年11月から始まった反政 府デモにより国内生産と観光業が打撃を受けた。

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