コンテンツにスキップする

債券先物は続落、株高や20年債入札結果弱めで-超長期債などに買いも

債券先物相場は小幅続落。株式相場 が反発したことやきょう実施の20年債入札が弱めの結果となったことを 背景に売りが優勢だった。半面、午後の取引後半には超長期債などへの 買いが相場を下支えした。

長期国債先物市場で中心限月の6月物は、前日比2銭安の145円23 銭で開始。午後に入ると下げ幅を拡大し、一時は145円17銭と日中取引 で15日以来の安値を付けた。その後は水準を切り上げ、2銭高の145 円27銭まで上昇。結局は1銭安の145円24銭で引けた。

大和住銀投信投資顧問の奥原健夫シニアファンドマネジャーは、 「株価が戻していることもあり、債券相場は高値警戒感から売りが優 勢」と話した。ただ、「下落リスクは小さく、キャリー(金利収入)狙 いの需要もある。下値では超長期債に買いが入っている」とも話した。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の333回債利回 りは前日比横ばいの0.59%で始まり、午前は同水準で推移した。午後に 入ると0.5ベーシスポイント(bp)高い0.595%を付けたが、その後は横ば いの0.59%に戻した。5年物の117回債利回りも横ばいの0.185%。

超長期債も戻した。20年物の148回債利回りは一時0.5bp高い1.46% に上昇した後、横ばいの1.455%。30年物の42回債利回りは1bp高 い1.70%に上昇した後、横ばいの1.69%で推移した。

19日の米国債相場は下落。10年債利回りは前週末比2bp上昇 の2.54%程度。一方、米株相場は続伸し、S&P500種株価指数は 同0.4%高の1885.08で引けた。20日の東京株式相場は反発。TOPIX は前日比0.3%高の1153.38で終了した。一時は0.8%高となった。

20年債入札、最低価格は予想下回る

財務省がこの日実施した表面利率1.5%の20年利付国債(148回債) の入札結果によると、最低落札価格は100円60銭と市場予想を5銭下回 った。小さければ好調とされるテール(最低と平均落札価格の差)は11 銭と、前回の8銭から拡大。投資家需要の強弱を示す応札倍率は3.56倍 と前回の3.99倍から低下した。

大和住銀投信の奥原氏は、20年債入札について、「絶対水準で魅力 が乏しく、今までと比べると需要がやや弱かった。利回り曲線上でも割 安感がなく、20年債を買うなら15年ゾーンでも良い感じ」と分析した。

日本証券業協会がこの日発表した4月の公社債投資家別売買高によ ると、短期証券を除くベースで都市銀行は公社債を3兆7058億円売り越 した。農林系金融機関も2869億円の売り越し。一方、地方銀行が1 兆3727億円の買い越し。外国人、信託銀行、生保・損保も買い越しとな った。

BNPパリバ証券の五十嵐聡シニア・ポートフォリオ・ストラテジス トは、都銀の売買動向について、「低金利が続き資金利益の伸びが期待 できない環境下で、今年度も利益確定の売りがあったと想定される」と 説明した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE