コンテンツにスキップする

住商:豪で穀物取扱量5割増へ、輸出ターミナル新設-現地企業などと

住友商事は豪州で小麦を中心とした 穀物の取扱量を3-5年で5割拡大することを目指す。現地企業などと 共同で穀物輸出ターミナルの新設に乗り出すほか、穀物の集荷設備も現 在の2倍以上に増強する。パンや麺に使われる小麦は人口増などを背景 に需要拡大が見込まれており、東南アジア向けなどに販売を増やす。

食料部の武末信生副部長が19日、ブルームバーグ・ニュースとのイ ンタビューで明らかにした。「輸出ターミナルを新たに確保することで 内陸での集荷設備も拡張していく。豪での穀物取扱量を現状の年450万 トンから1.5倍以上には拡大したい」と説明。同国での穀物取り扱いの シェアも現在の5位から「トップ3には入ってくる」との見通しを示し た。

豪東南部のニューサウスウェールズ州のポートケンブラに年間輸出 能力130万トンの中規模ターミナルを新設する。今夏に着工し、稼働予 定は2015年後半。豪物流会社キューブ・ホールディングス、穀物取引な どを手がける香港拠点のノーブル・グループ、米穀物メジャーのカーギ ルに加えて住商の完全子会社である豪エメラルド・グレインが出資す る。総事業費は明らかにしていないが、エメラルドの出資比率は20%と いう。

米農務省(USDA)によると世界の小麦貿易量は2023/24穀物年 度(23年6月-24年5月)には1億7750万トンと14/15年度に比べ19% 増加する見込み。インドネシアがブラジルを抜いて世界2位の輸入国と なる見通しで、住商は日本向けのほかインドネシアやベトナムなど東南 アジア、サウジアラビアやオマーンなど中近東向けに販売を拡大する。

エメラルドは現在、ビクトリア州とニューサウスウェールズ州南部 に計14カ所の穀物サイロを持つほか、メルボルンには年200万トンの能 力を持つ輸出ターミナルを保有している。住商は今年2月、50%を出資 していたエメラルドを完全子会社化した。

住商は日系商社で唯一、豪州で集荷から内陸倉庫、輸出ターミナル の運営、販売と事業を一環して展開している。今後、北米や南米のほ か、ロシアやウクライナなどでも穀物集荷事業の参入を検討。「10年 ~20年後の次の成長地域は中近東・アフリカ。他の供給国を持たなけれ ばそれらの需要には応えられない」として、供給先の多様化を進める考 えだ。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE