米国債:5年債利回り、2カ月ぶり低水準に接近

更新日時

米国債市場では5年債利回りが2カ 月ぶり低水準に接近。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の公表 を控え、金利が上昇するとの見方が後退した。

5年債と30年債の利回り格差(イールドカーブ)は5ベーシスポイ ント(bp、1bp=0.01%)拡大し、8日以降で最大のスティーブ化 となった。米商品先物取引委員会(CFTC)の統計によれば、ヘッジ ファンドなど大口投機家の5年債先物に対するネットショートポジショ ンは13日終了週では過去最大だった。バンク・オブ・アメリカ (BOA)メリルリンチの指数によれば、5年債の年初来リターン は1.9%。

グッゲンハイム・セキュリティーズの米政府債トレーディング担当 マネジングディレクター、ジェーソン・ローガン氏は「多くの投資家が 相場上昇でひどい目に遭ってきたため、神経質になり過ぎて米国債に対 してネガティブな見方ができなくなっている」と指摘。「金融当局はや やハト派的な姿勢を維持している。地政学面での懸念が続いており、経 済指標は改善してはいるものの、まだ力強さはない。こうした環境にお いて、利回りは低下が続くとの懸念がある」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時5分現在、5年債利回りは1bp低下の1.55%。同年債(表面 利率1.625%、2019年4月償還)価格は1/32上げて100 12/32。利回り は15日に1.51%と、3月14日以来の水準に下げた。

ショートポジション

CFTCの統計によれば、大口投機家の5年債先物の持ち高はショ ート(売り持ち)がロング(買い持ち)を8万3519枚上回った。ネット ショートは前週比で4万9763枚(37%)減った。

FOMCは4月30日に発表した声明で、債券購入プログラムが終了 した後も政策金利を「相当な期間」ゼロ付近で維持する可能性が高いと あらためて説明。これを受けて同日の米国債相場は上昇した。4月会合 の議事録は21日に公表される。

米政府債のディーラー間ブローカーで最大手のICAPによると、 米国債の売買高は2556億ドルと、年初来の平均3400億ドルを下回った。

ジェフリーズの政府債エコノミスト、トーマス・サイモンズ氏 は、10年債利回りが上昇して2.65%に近づく場合は、価格が下げたとこ ろで押し目買いを狙うべきだと述べた。10年債利回りはこの日1bp上 げて2.54%。

米国債は魅力的

サイモンズ氏は「こうした水準でもショートにする良い理由はな い。世界の他の国債と比較して米国債は非常に魅力的だからだ」と指 摘。「市場に流通している米国債は限られており、買い手は数多くい る。いま見られる利回りの低いレンジを抜け出すには、極めて力強い経 済指標が続く必要がある」と述べた。

30年債利回りは2営業日連続で上昇。4bp上げて3.39%となっ た。BOAメリルリンチの指数によれば、30年債の年初来リターン は13%。このままいけば、11年以来の高リターンとなる。

またBOAメリルリンチの指数によれば、年限が10年以上の米国債 の利回りは前週末時点で、米国以外の国債の利回りを95bp上回った。 利回り差は15日時点では94bpと、昨年10月以降で最小だった。

原題:Treasury 5-Year Yields Approach Two-Month Low Before Fed Minutes(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE