ロシア、ウクライナ周辺の軍に帰還命令-NATOは確認せず

ロシアのプーチン大統領はウクライ ナとの国境付近に配備していた軍に基地への帰還を命じた。大統領府 が19日明らかにした。ウクライナの大統領選挙を6日後に控え、緊張緩 和につながる可能性がある。

大統領府の報道室によると、プーチン大統領はロストフとベルゴロ ド、ブリャンスクで展開中の軍に演習終了後の基地帰還を命じた。米国 と北大西洋条約機構(NATO)の当局者は撤収の兆候は現時点では見 られないと表明。2週間前にロシアが軍の国境付近からの撤収を約束し た際も、米国とNATOは撤退を確認できないとしていた。

プーチン大統領はこのところ姿勢を軟化させており、ウクライナ政 府と同国東部の地方自治拡大派との先週の接触を歓迎した。

スタンダード・バンクの新興市場調査責任者、ティム・アッシュ氏 は電子メールで、「緊張は和らいでいるようだ。恐らく両サイドとも来 週の大統領選挙の結果を見極めようとしているのだろう」と指摘した。

米国防総省の報道官を務めるスティーブ・ウォーレン大佐はこの 日、記者団に対し、ロシア部隊が移動する様子は見られないとした上 で、「動きが出始めるまで最大24時間かかることは承知しているので、 状況を注視している」と説明した。

ウクライナ東部ドネツク州とルガンスク州の分離派が独自の選挙を 年内に実施する方針を示す中で、ウクライナ軍と親ロシア派の衝突は続 いている。

ウクライナのヤツェニュク首相はこの日、25日の大統領選挙が全国 で実施されるよう力を尽くすとした上で、一部地域で実施に困難があっ ても選挙の合法性に影響するものではないとの見解を示した。

大統領選の世論調査では資産家ペトロ・ポロシェンコ氏がリードし ている。

原題:Russia Says Putin Orders Troops Near Ukraine Back to Bases (3)(抜粋)

--取材協力:Daria Marchak、Kateryna Choursina、Arne Delfs、Michael Winfrey、James G. Neuger.

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