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ヤフー:ソフトバンクからのEアクセス買収中止-サービス特化

国内ポータルサイト最大手のヤフー は、イー・アクセス株をソフトバンクから取得する計画を中止した。ヤ フーは当初通信事業への参入を狙ったが、子会社化よりも協業の形で事 業を進めることが望ましいとの結論に至ったという。

ヤフー広報担当の安田真奈氏によると、3月の当初計画の発表後 「ヤフーとソフトバンクは全社的にさまざまなセクション同士で話を し、買収よりも、ヤフーがサービス、イー・アクセスがインフラに特化 する方が望ましいという結論に至った」という。発表資料によると、イ ー・アクセスとウィルコムが6月1日付で合併し、ワイモバイルに社名 を変更することは予定通り。

3月の発表当時、ヤフーの宮坂学社長は新たな事業の形態を「イン ターネットキャリア」と称して「ネットサービスが主で、音声が従」と なるとしていた。ただ市場からは自社でインフラを持つ正当な理由が見 えないなどとして、翌日の株価は5カ月ぶりの下落率となっていた。

いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員は「インフラを 使えるのなら、子会社化する必要はない」と電話インタビューで述べ た。「子会社化で必要だった資金をほかに投資した方が良い」という。

3月の発表資料ではヤフーは現金3240億円でソフトバンクから株式 の取得を予定していた。ブルームバーグの集計データによると、ソフト バンクがヤフー株式の43%を保有しており、イー・アクセスとウィルコ ムはともにソフトバンクの完全子会社。

経営コンサルティング会社A.T.カーニーのパートナー、吉川尚宏 氏は、通信事業はインフラ事業のため重い投資が必要と指摘。買収中止 の理由について、投資に見合う収益が得られないとして「ヤフーの少数 株主から批判が出たのではないか」と話した。

ヤフー広報の安田氏によると、財務アドバイザーの三菱UFJモル ガン・スタンレー証券に支払う費用を含め、販売管理費として8億円を 計上する予定。内訳についてはコメントを控えた。

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