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ナスダック下落で懸念する投資家、現金比率2年ぶり高水準に

米株式市場で一部の業種が2008年以 来最大の下げを演じた中で、投資家は相場の先行きに警戒感を募らせて いる。こうした状況は従来、買いのシグナルとなってきた。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)が先週公表した調査結果による と、世界のファンドマネジャーらはポートフォリオの現金比率を今月に 入って、2年ぶりの高水準に引き上げ、投資先として米国は最悪との見 方を示した。ブルームバーグと米投資信託協会(ICI)の集計データ によれば、米国株に投資するファンドから今月は約100億ドル(約1 兆150億円)の資金が引き揚げられており、このペースが続けば昨年8 月以来最大の資金流出となる見込み。

個人投資家は株式相場の先行きに疑念を持ち、2009年から12年まで に投資信託から4000億ドル余りを引き出したが、再びそうした懐疑論に 回帰しつつある。ヘッジファンド運用者のデービッド・テッパー氏は今 の慎重論は妥当だと言うが、熱狂的ムードが見当たらないのは一段の上 昇に備えた健全な兆候だと受け止める投資家もいる。

ヌビーン・アセット・マネジメントのチーフ株式ストラテジスト、 ロバート・ドール氏は「いたるところに不安の壁がある」と述べ、「私 の経験した中では、今が最も信頼されていない強気相場だ。今後は業績 やファンダメンタルズが大事だ。経済は成長できるのかと問われれば、 私の答えは『イエスだ』」と語った。

S&P500種株価指数は5月13日に史上最高値1897.45に達した後、 先週は前週末比でほぼ横ばいで終了。一方、中小型株の指標のラッセ ル2000指数は3月初め以降に8.8%、ナスダック・インターネット指数 は18%それぞれ下落した。インターネット指数は5月に1.2%下落し、 このまま軟調が続けば08年以来の3カ月連続安となる。

原題:Wall of Worry Rebuilt as Nasdaq Rout Sends Cash to Two-Year High(抜粋)

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