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ワインの里ナパバレー、カジノ建設の可能性に揺れる

世界有数のワイン産地として知られ る米カリフォルニア州ナパバレーでラスベガスのようなスタイルのカジ ノが建設される可能性があるとの懸念が広がり、一部のワイン生産業者 が反対運動に乗り出している。

アレキサンダーバレーを拠点とする先住民族ミシェワル・ワッポ族 がカジノを建設する可能性があるとして、地元のワイン生産業者と自治 体関係者らは土地と環境の保護を目指し抵抗している。この地域ではカ ベルネ・ソービニヨンなどのブドウ品種が栽培されている。ワッポ族は 裁判で米連邦政府による認定を求めており、認定されれば地域の建設規 制を回避できるようになる。

「われわれは彼らが認定を求めていることに反対しているわけでは ない。われわれが60年間にわたって反対してきた形態の開発が行われる 恐れがあるから抗議している。農業を発展させ事業を継続する権利を保 護するために抵抗している」。連邦と州の政府に対してロビー活動を展 開するビアデア・ビニヤーズ・アンド・ワイナリーのジャネット・ビア デア氏はそう語る。

ワッポ族のリーダーらは、1958年に制定された法律によって失った 先住民族としての地位の回復を目指している。341人を擁する同部族が 認定されれば、地元の承認なしにカジノなどの経済開発を進めることが できる。

同部族は2009年に米内務省を相手取って地位回復を求める訴訟を提 起。サンノゼの連邦判事が今年7月に主張を聞いたが、判断は下してい ない。同省の広報担当者、ジェシカ・カーショー氏はコメントを控え た。

ワッポ族のスコット・ガバルドン会長(44)は、カジノを開発プロ ジェクトの1つとするかどうかを決定する前に連邦政府による認定を取 得したいと説明。「何を選択するかは部族の意向次第だ。経済開発の手 段はカジノだけではなく数多くある。ただ、誤解しないでほしい。カジ ノは最も迅速で効率的な利益獲得の方法だ」と述べた。

カリフォルニア州インディアン・ゲーミング協会の広報担当者、ス ーザン・ジェンセン氏によると、同州では64の部族が65カ所のカジノを 運営している。

原題:Napa Tribal Casino Resisted by Winemakers to Protect Vineyards(抜粋)

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