ギリシャ地方選:1回目は明確な勝者なし-25日に2回目投票

18日行われたギリシャ統一地方選の 1回目の投票では、いずれの政党も決定的勝利を得られなかった。

アテネに本拠を置くシンクタンク、ヘレニック財団欧州・外交政策 研究所のルーカス・ツカリス所長は同日の電話インタビューで、「政党 より候補者個人の資質が勝利した。アテネ、テッサロニキ、ピレウスの 3大都市で独立系候補が優勢となった」と指摘。「投票結果はギリシャ 政治の分裂を示している」と分析した。

国内13の広域行政区域のうち、サマラス首相(党首)率いる新民主 主義党(ND)が推す候補者らは8区域でリードしているが、3大都市 では独立系候補が優位に立った。人口計380万人に上る首都アテネと首 都圏アッティカで、NDの候補は25日に行われる第2回投票に進むこと ができなかった。

ギリシャ地方選では得票率50%を超える候補者が現れなかった場 合、上位2人が2回目の投票に臨む。25日の投票は欧州議会選と重な る。

最大野党の急進左派連合(SYRIZA)は、同国の生産の半分余 りを占めるアッティカで優位に立ち、5地域で2回目の投票に進んだ。 出口調査では当初アテネでも首位に立っていたが、最終的には独立系の 現職カミニス市長が得票率1位になった。

SYRIZAのツィプラス党首は2400億ユーロ(約33兆4000億円) 規模の救済パッケージ受け入れに伴う緊縮財政策の廃止を訴えており、 欧州議会選の投票を「国民投票」と位置付けている。同議会選に関する 世論調査でSYRIZAは最大の支持を集めている。救済パッケージの 条件拒否は、欧州中央銀行(ECB)と国際通貨基金(IMF)、欧州 連合(EU)の緊急支援停止につながる可能性がある。

欧州議会選でSYRIZAが決定的勝利を収めた場合、ギリシャ議 会で過半数ぎりぎりの議席を占めるにすぎない連立与党は厳しい状況に 追い込まれかねない。SYRIZAは2016年に予定されている次期総選 挙の前倒しを要求しており、攻勢を強める可能性がある。

原題:First Round of Greek Local Elections Produces No Clear Winner(抜粋)

--取材協力:Antonis Galanopoulos.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE