日本株続落、米金利警戒し輸出中心安い-一時1万4000円割れ

東京株式相場は続落。米国の金利低 下傾向による景気の先行き不透明感、為替の円高警戒に加え、中国景気 の懸念などから午後に崩れ、日経平均株価は一時約1カ月ぶりに1 万4000円を割れた。電機や機械、ゴム製品など輸出関連株、金融、不動 産株中心に安い。

TOPIXの終値は前週末比9.00ポイント(0.8%)安の1150.07と 3営業日続落、日経平均株価は90円15銭(0.6%)安の1万4006円44銭 と4営業日続落。

みずほ投信投資顧問の岡本佳久執行役員は、「米金利低下で為替が じわじわと円高になっている。金利動向だけを見ると、米景気は底割れ しているはずで、そうなれば日本株が無事で済むとは思えない」と指 摘。金利低下の背景に「何か見落としがあるのかどうか、明確になるま では動けない」と言う。

米商務省が16日に発表した4月の住宅着工件数は年率換算で107万 戸と、前月の94万7000戸から13.2%増加した。ブルームバーグがまとめ たエコノミスト予想の中央値は98万戸。住宅建設許可件数は8%増 の108万件で、予想の101万件を上回った。

住宅市場の回復を好感し、前週末の米10年債利回りは昨年10月以来 の低水準から反発したが、東京時間19日の時間外取引では再び低下する など戻りは限定的。日米金利差が思うように拡大せず、為替市場では円 が高止まりしており、この日は1ドル=101円30銭台まであった。「業 績面からはずるずると下げる状況ではないが、反発するきっかけがつか めない」と、みずほ投信の岡本氏は話している。

また、中国国家統計局が18日に発表した4月の新築住宅価格は、前 月比では調査対象となっている主要70都市中、44都市で上昇したが、12 年10月の35都市以来、最も少なかった。中国・上海総合指数は一 時1.5%安と下落。「中国の景気減速は当分続く。景気、株価はそう簡 単には戻らないだろう」と立花証券顧問の平野憲一氏は見ていた。

あすから日銀会合

一方、20、21日に日本銀行は金融政策決定会合を開く。ブルームバ ーグ・ニュースがエコノミスト32人を対象に行った調査では、全員が政 策の現状維持を予想。その後の相場展開を警戒する動きも、きょうの日 本株全般の押し下げ要因だった。UBS富裕層資産管理部門のグローバ ル最高投資責任者(CIO)、アレクサンダー・フリードマン氏は「日 本は3本の矢全てをやり直さなければならない。新たな金融緩和、新た な財政刺激策、法人税をカットする必要がある」としている。

日経平均は午後に、心理的節目の1万4000円を日中では4月15日以 来、約1カ月ぶりに一時割り込んだ。立花証の平野氏は、「今期の企業 業績見通しが予想に反して良くない上、円安シナリオも見込めず、2つ の誤算で日本株は先高観が描けない」とし、今週の日本株は日銀会合を 見据えながら下値を探る展開になりそうと予想した。

東証1部の業種別33指数はその他金融やゴム製品、不動産、機械、 鉄鋼、建設、保険、サービス、電機、情報・通信など27業種が下落。パ ルプ・紙、陸運、小売、医薬品など6業種は小高い。売買代金上位では ソフトバンク、三菱UFJフィナンシャル・グループ、日立製作所、ケ ネディクス、マツダ、富士重工業、ブリヂストン、アイフルが下落。今 秋に経営統合する米アプライド・マテリアルズ株の急伸が材料視された 東京エレクトロンは急伸し、アステラス製薬、セブン&アイ・ホールデ ィングス、太平洋セメントは堅調だった。

東証1部の売買高は17億7173万株、売買代金は1兆5503億円、代金 は前週末比で18%減った。値上がり銘柄数は437、値下がり1266。

--取材協力:Adam Haigh.

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