コンテンツにスキップする

債券は反落、米債安やあすの20年入札重し-日銀オペ結果で午後売りも

債券相場は反落。前週末の米国債相 場の下落やあすに20年債入札を控えていることが重しとなった。日本銀 行が実施した長期国債買い入れオペ結果で午後に売りが膨らむ場面があ った。

長期国債先物市場で中心限月の6月物は4営業日ぶりに反落。前週 末比1銭高の145円29銭で開始し、午前の値幅は3銭にとどまった。午 後に入ると水準を切り下げ、8銭安の145円20銭まで下落。結局は3銭 安の145円25銭で引けた。前週末には145円34銭と中心限月で1年1カ月 ぶり高値を記録した。

BNPパリバ証券の藤木智久チーフ債券ストラテジストは、午前は あすに20年債入札を控えて小動きだったが、午後は日銀オペが弱かった のが影響してやや売られたと指摘。「10年債利回りが0.6%を割り込む 中、高値警戒感からの売りも見られる。円相場の上昇、株安など外部要 因は債券市場に支援的だが、反応は限定的で上値が重い」と話した。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の333回債利回 りは午後に入ってようやく前週末比0.5ベーシスポイント(bp)高 い0.585%で寄り付いた。その後は0.59%に上昇。前週末は0.58%と2 カ月ぶり低水準まで達した。5年物の117回債利回りは0.5bp高 い0.185%。20年物の148回債利回りは一時1.465%まで上昇した後、横 ばいの1.455%。30年物の42回債利回りは0.5bp高い1.69%。

16日の米国債相場は下落。米10年債利回りは前日比3bp上昇 の2.52%程度。一方、米株相場は上昇。S&P500種株価指数は同0.4% 高の1877.86で引けた。19日の外国為替市場で円は一時1ドル=101円24 銭と約2カ月ぶり水準に上昇した。

日銀買いオペ

日銀がきょう実施した長期国債買い入れオペ2本(総額5100億円) の結果によると、残存期間「1年以下」の応札倍率は5.72倍と前回 の5.68倍から上昇。「5年超10年以下」は4.70倍と前回の2.56倍から大 幅上昇となった。国債市場で売り圧力が強まっていることが示された。

SMBC日興証券の山田聡シニアクオンツアナリストは、オペの落 札利回りはともに実勢範囲内だとしながらも、5年超10年以下の応札倍 率が高くなったことについては、「10年債利回りが0.58%まで低下し、 高値警戒感から売り需要が強まったのではないか」と分析した。

財務省は20日午前に20年債入札を実施する。前回の148回債と銘柄 統合するリオープン発行で、表面利率(クーポン)は1.5%に据え置か れる見込み。発行額は前回債と同額の1兆2000億円程度。

20年債入札について、メリルリンチ日本証券の大崎秀一債券ストラ テジストは利回り1.4%台半ばでは特段の妙味はないとしながらも、 「キャリー(金利収入)を狙う向きは20年ゾーンに注目していると指 摘。「10年ゾーンなどとの比較で相対的な割安感もある」とし、無難な いしは強めに通過できると予想する。

--取材協力:赤間信行.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE