アジア・太平洋株式サマリー:中国、香港株下落-印株は過去最高

アジア・オセアニア各株式市場の動 きは以下の通り。

【香港株式市況】

香港株式相場は下落。中国の住宅価格の伸びが鈍化したことで本土 不動産株が売られた。ハンセン指数は先週、週間ベースで昨年9月以来 の大幅高を記録していた。

香港に上場している中国本土の不動産会社で時価総額2位のチャイ ナ・リソーシズランド(華潤置地、1109 HK)は1.2%安。中信証券 (6030 HK)は3.2%安。投資商品への損失絡みのエクスポージャーが拡 大したことを親会社が明らかにした。

売り上げの73%を北米で稼ぐ電動工具メーカーのテクトロニック・ インダストリーズ(創科実業、669 HK)は米ホーム・デポの決算発表を 控え4.8%安。

ハンセン指数は前週末比8.41ポイント安の22704.50で終了。騰落比 率は下落約2銘柄に対し上昇1銘柄。先週は週間ベースで3.9%上昇し ていた。ハンセン中国企業株(H株)指数は前週末比0.4%安 の9915.29。先週は2.8%上げていた。

岡三証券グループの忍足真理ストラテジスト(香港在勤)は、香港 株の上値は限定的だと指摘し、投資家は中国の景気や不動産市場の減速 をめぐる懸念を払拭(ふっしょく)できないとの見方を示した。

【中国株式市況】

中国株式相場は反落。上海総合指数が3週間ぶりの安値となった。 不動産市場の落ち込みや銀行間の資金融通規制で、景気が一段と減速す るとの懸念が広がった。金融株や酒造株を中心に売られた。

万科企業(000002 CH)や保利房地産集団(600048 CH)が不動産株 の下げを主導。同国主要70都市のうち4月に新築住宅価格が値上がりし たのは44都市と、2012年10月以降で最も少なかった。

中国民生銀行(600016 CH)は約2カ月ぶり安値。中国人民銀行 (中央銀行)が銀行間の資金借り入れ規制を16日に発表したことを受 け、UBSが民生銀などの株式に慎重な見方を示した。酒造会社の宜賓 五糧液(000858 CH)は2.5%安。一部製品の小売価格を30%余り引き下 げたとの中国証券報の報道が材料視された。

上海証券取引所の人民元建てA株と外貨建てB株の双方に連動する 上海総合指数は前週末比21.32ポイント(1.1%)安の2005.18と、4 月28日以来の安値で終了。一時は2000割れする場面もあった。上海、深 圳両証取のA株に連動しているCSI300指数は前週末比1.4%安 の2115.29。

浙商証券の張彦斌アナリスト(上海在勤)は「週末に発表された住 宅価格の指標は良い内容でなく、投資家は住宅の値下がりが続くと予想 している」と指摘。「当局による銀行間借り入れ規制は不動産会社にも 重しとなろう。先週の一連の経済指標で、景気が回復していないことが 示された」と述べた。

【インド株式市況】

インド株式相場は上昇。ソフトウエアとヘルスケア銘柄が下げたも のの、銀行株と金属株が大きく伸び、指標のS&Pセンセックス指数は 過去最高値を更新した。ナレンドラ・モディ氏率いる野党連合の総選挙 勝利を手掛かりに、景気拡大から恩恵を受ける銘柄が買われた。

インドステイト銀行は6.2%上げ、銀行株指数も過去最高値を更 新。鉱山会社セサ・スターライトは約2年ぶりの高値。一方、ソフトウ エア輸出企業タタ・コンサルタンシー・サービシズや、医薬品メーカー のドクター・レディース・ラボラトリーズなどのディフェンシブ銘柄は 下げた。ルピーはこの日、対ドルで11カ月ぶり高値を付けた。

ムンバイ市場のセンセックス指数は前週末比241.31ポイント (1%)高の24363.05で終了。16日開票の総選挙では、与党・国民会議 派が記録的な大敗を喫した。新政権の下で景気は回復するとの楽観が高 まっている。

タウルス・アセット・マネジメントのマネジングディレクター、 R・K・グプタ氏は電話で「景気が向こう2年以内に好転するとの楽観 から、投資家は循環株を購入している」と述べた上で、「ルピー上昇が 利益率に響くソフトウエアと医薬品の輸出銘柄は圧力を受けている」と 語った。

【オーストラリア株式市況】

S&P/ASX200指数は前週末比70.07ポイント(1.3%)安 の5408.98。

【韓国株式市況】

韓国総合株価指数は前週末比1.70ポイント(0.1%)高の2015.14。

【台湾株式市況】

加権指数は前週末比11.45ポイント(0.1%)高の8899.90。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE