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【クレジット市場】ゴールドマン、円建て仕組み債で投資家魅了

ゴールドマン・サックス・グループ が今年アジアで発行した、いわゆるスイッチクーポン債が記録的な規模 に達している。クーポンレート(表面利率)が変動から固定に切り替わ る可能性があるこの仕組み債を円建てで発行し、利回りを求める投資家 ニーズにマッチしたことが寄与した。

ブルームバーグ集計のデータによると、ゴールドマンは円建ての同 仕組み債を170億円発行。スイッチクーポン債全体の年初来発行高を3 億5800万ドル(約363億円)相当に押し上げた。このうち15年債の利率 は2016年12月以後、1.22%に変わる可能性がある。同年限の日本国債の 現在の利回りは0.95%。

デフレ脱却とインフレ押し上げを目指す日本銀行が月間7兆円程度 の長期国債買い入れを実施し、国債や社債の利回り曲線がフラット化。 投資家は利回りの高い証券を物色している。ブルームバーグが実施した エコノミスト調査によれば、指標となる10年国債利回りは15年9月末ま で1%を下回った状態が続くと予想されている。

AMPキャピタル・インベスターズ(シドニー)の投資戦略責任 者、シェーン・オリバー氏は「低利回り環境はまだしばらく続く」と し、「この現象の中心は日本だ。20年にわたるデフレと低成長を受け、 利回りが極めて低い」と語った。

ゴールドマンが2月に発行した20億円相当のスイッチクーポン債 (29年償還)は、特別目的会社シグナム・ファイナンス・ケイマンを通 じて販売された。利率は6カ月物円建てロンドン銀行間取引金利 (LIBOR)を25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上回る 水準で、15日現在は0.43%。だが、この仕組み債は利払いが大きくなる 可能性がある。

ブルームバーグのデータによれば、円LIBORが16年12月前後 に0.97%を超えれば、発行体はクーポンの支払いを1.22%の固定レート に切り替える可能性がある。

ゴールドマンの広報、コニー・リン氏(香港在勤)は13日、電子メ ールでの取材応答でコメントを控えた。

原題:Goldman’s Switch-Coupon Yen Notes Tap Yield Demand: Japan Credit(抜粋)

--取材協力:Beth Thomas.

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