【ECB要人発言録】複数の措置発表の検討も-ノボトニー氏

5月12日から18日までの欧州中央銀 行(ECB)要人らの主な発言は次の通り(記事全文は発言者の氏名を クリックしてください)。

<5月16日> クーレ理事(ワルシャワでのイベントで):低金利がバブルを生まない よう、国レベルとユーロ圏でマクロプルーデンスの枠組みに真剣に取り 組む必要がある。規制は貸し出しの障害の一つだとする考え方には賛成 しない。

<5月15日> メルシュ理事(ポーランドのクラクフで講演):検討している措置の幅 は広く、想像力をかき立てることだろう。次回の政策決定会合後に非常 に具体的な答えが示されるだろう。多くの措置は既存の枠組みに影響を 与えるため、事前作業と事前の意思決定を必要とする。私としては、こ うした手段が即座に活用できるように整えられ意思決定がより容易にな るよう、すべての準備作業を加速させることに賛成だ。

コンスタンシオ副総裁(ベルリンでの会議で):長期的なインフレ期待 は引き続き十分抑制されているものの、極めて長期にわたる低インフレ に伴うリスクについてわれわれが無関心であるわけでは全くない。必要 に応じ迅速に行動する決意であり、追加金融緩和の可能性を排除しな い。欧州にデフレリスクはなく、日本化のシナリオは見受けられない。 出口戦略めぐる協力は重要だ。

<5月14日> バイトマン独連銀総裁(ベルリンで講演):ドイツ連銀はいかなる新政 策にもまだ同意していない。金融政策のため行動する必要があれば、そ の時には独連銀も行動する準備が整っている。さまざまな手段とその効 果、リスク、副作用を考える必要がある。為替に影響を与えても短期的 な効果しかもたらせないだろう。

メルシュ理事(ベルリンで):ECBは幅広い政策措置に高速モードで 取り組んでいる。決して無条件に事前約束をしないが、幾つもの可能性 がある。

プラート理事(ドイツ紙ツァイトとのインタビューで):幅広い措置を 用意している。条件を設けることになるだろうが、銀行に一段の長期資 金を提供することは可能。再利下げも可能。複数の措置の組み合わせも 考えられる。組み合わせ措置の一部がマイナス金利であることは可能。 ユーロ圏のインフレ率が非常に低いという意味で通貨の上昇は問題。 ECBが米金融当局と同じ形式の国債購入を開始するのは、ユーロ圏の 経済やインフレ率がわれわれの想定より大きく悪化する場合に限るだろ う。

<5月13日> ハンソン・エストニア中銀総裁(リトアニア紙ベルスロ・ジニオスとの インタビューで):インフレ率が急上昇する兆候はない。これまでのと ころ、近い将来の利下げを見込んでいない。(政策金利を)必要な限 り、現行かそれを下回る水準にとどめる方針だ。この低インフレの時期 が想定より長引いた場合、行動もあり得る。

<5月12日> コンスタンシオ副総裁(ウィーンで講演):為替レートはインフレ率に 大きく影響する。為替動向を注視している。2012年半ば以降のユーロ高 の影響で、ユーロ圏のインフレ率を0.5ポイント押し下げる理由の説明 がつくとみている。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁(ウィーンで):新たな措置が必要 だと本当に考えるなら、(利下げのような)単独措置ではなくパッケー ジ化の実行が理にかなっているだろう。何を含められるかを語るのは時 期尚早だ。個人的見解では、この地域は既にかなり低金利の状況にある ため、金利だけでは大きな変化をもたらす十分力強いシグナルとはなら ないだろう

前週の発言録はここをクリックしてください。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE