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5月16日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ユーロ下落、域内景気懸念で周辺国債に売り

ニューヨーク外国為替市場ではユーロが大半の主要通貨に対して下 落。域内経済は低迷が続くとの観測を背景に、周辺国の国債が売られた ことが背景。

ユーロは対ドルで2週間の下げとしては昨年11月以来の最大を記録 した。ギリシャ国債相場は下落。同国の世論調査で連立政権が支持を失 いつつあることが示された。金融支援からの脱却を準備しているポルト ガルの国債も下げた。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は先週、6 月の次回会合で追加緩和を実施する用意があることを示唆した。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチのテクニカルスト ラテジスト、マクニール・カリー氏は電子メールで「対ドルでユーロ売 りを勧める当社の意見は変わっていない」と指摘。「欧州資産価値の低 下と弱い相場の動きは、トレンドが反転したことを示している」と続け た。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで前日比0.1%安 の1ユーロ=1.3694ドル。ユーロは対円で0.2%安の1ユーロ=139円ち ょうど。一時は138円78銭と2月12日以来の安値をつけた。円は対ドル で0.1%高の1ドル=101円50銭。

商品先物取引委員会(CFTC)によると、ヘッジファンドなど大 口投機家のユーロのポジションは3カ月ぶりに売り越しに転じた。13日 時点でユーロのネットショート(売り越し)は2175枚。前週は3万2551 枚のネットロング(買い越し)だった。

米経済指標

主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポ ット指数は0.1%低下の1008.12。12日以来の低水準となった。

4月の米住宅着工件数は前月比で増加し、昨年11月以来の高い水準 を付けた。特に集合住宅の着工件数が大幅に増加した。

5月の米トムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数 (速報値)は81.8と、前月の84.1から低下した。

米連邦準備制度理事会(FRB)は連邦公開市場委員会 (FOMC、4月29、30両日開催)の議事録を来週公表する。

ユーロは対円で週間ベースでは0.8%安。対ドルでは0.5%下げた。

ギリシャ10年債利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)上昇の6.86%。同国の政局不安で改革が妨げられるとの懸念 が強まった。ポルトガル10年債利回りは4bp上昇の3.74%。

「弱気」

BNPパリバの通貨ストラテジスト、バシーリ・セレブリアコフ氏 (ニューヨーク在勤)は「ユーロに関する材料は弱気なものだ」と指 摘。「ユーロショートを積み上げる余地はある。先週からそのようなポ ジションが組まれ始めている」と述べた。

15日に発表された1-3月のユーロ圏域内総生産(GDP)速報値 は前期比0.2%増と、ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の半 分の伸びにとどまった。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重指数によれ ば、ユーロは今年に入って1.4%安。ドルは1%下落。円は3.1%高とな っている。

原題:Euro Drops as Peripheral Bonds Fall Amid Economic Pace Concern(抜粋)

◎米国株:上昇、小型株が下げから反転-住宅着工件数好調

米株式相場は上昇。住宅着工件数が市場予想を上回る中、一時下げ ていた小型株が反転した。S&P500種株価指数は前日、1カ月で最大 の下げとなっていた。

ダウ・ジョーンズ・インターネット指数は0.5%高。一時0.7%下げ た。百貨店のノードストロムは大幅上昇。四半期決算が予想を上回った ことが好感された。ベライゾン・コミュニケーションズも高い。ウォー レン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイが持ち株を開示し たことが手掛かり。一方で天然ガス探査のチェサピーク・エナジーは S&P500種で値下がり率最大。従業員を半分減らす方針を示したこと が嫌気された。

S&P500種株価指数は前日比0.4%高の1877.86。ダウ工業株30種 平均は44.50ドル(0.3%)上げて16491.31ドル。小型株で構成するラッ セル2000指数は0.6%高。一時は0.7%安となった。

ウェルズ・キャピタル・マネジメントの最高投資ストラテジスト、 ジェームズ・ポールセン氏は「大きく売られる時には、その下落を待っ ている買い手が多くいるものだ」とし、「住宅着工件数がかなりの懸念 を和らげたことは確かだ」と加えた。

住宅着工件数

この日発表された4月の住宅着工件数は前月比で増加し、昨年11月 以来の高い水準となった。ブルームバーグがまとめた市場予想も上回っ た。

5月の米トムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数 (速報値)は81.8と、前月の84.1から低下した。ブルームバーグがまと めたエコノミスト予想の中央値は84.5への上昇だった。

米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は、米経済が完全 な健全性を実現するにはさらなる道のりがあり、中小企業が景気回復で 非常に重要な役割を果たすだろうと予想した。

議長は15日のワシントンでの講演で、雇用創出が「このプロセスで 極めて重要」であり、中小企業が新規雇用の「大部分に貢献している」 と述べた。

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数( VIX)は5.5%低下し12.44。今週は3.7%下げた。

業種別、個別銘柄

S&P500種の業種別10指数では9指数が上昇。特に通信サービス 株が上げた。ベライゾンは2.3%高の49.07ドルと、ダウ平均で値上がり 率トップ。バークシャーは前日の届け出で、3月31日時点でベライゾン 株を1100万株保有していることを明らかにした。

住宅着工件数の増加を受け、S&Pスーパーコンポジット住宅建設 指数は0.4%上昇した。

ノードストロムは15%高の70.55ドルと上場来高値。

一方でダーデン・レストランツは4.3%安の48.49ドル。同社はシー フードレストランチェーン「レッドロブスター」をゴールデン・ゲー ト・キャピタルに21億ドルで売却することで合意した。

チェサピーク・エナジーは4.7%安の27.64ドルだった。

原題:U.S. Stocks Advance as Small-Caps Erase Losses Amid Home Data(抜粋)

◎米国債:4日ぶり下落、上げ過ぎ感が台頭-10年債2.53%

16日の米国債は4日ぶりに下落した。米国の景気が強さを増してい ることが示され、トレーダーの間ではこれまでの上げは行き過ぎていた との見方が広まった。

10年債利回りは昨年10月以来の低水準から上昇。朝方発表された4 月の米住宅着工件数が予想以上に増加したことが影響した。30年債のリ ターンは年初から前日までに13%と、同時期としては1995年以来で最大 のリターンとなった。

BTIGのチーフ・グローバル・ストラテジスト、ダン・グリーン ハウス氏は、「リスクとリターンのトレードオフは、利回りが高かった 時期に比べるとかなり投資妙味が低下している」と述べ、「この水準で ロングポジションを建てようとするのは難しい。今後の利回りの展開は 上昇だ」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時5分現在、10年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)上昇の2.53%。同年債(表面利率2.5%、2024年5月 償還)価格は8/32下げて99 26/32。

30年債利回りは2bp上昇して3.34%。前日は一時3.30%と、昨年 6月以来の低水準となった。バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリル リンチの指数によると、30年債のリターンは昨年、15%のマイナスだっ た。

消費者マインド指数

5月の米トムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数 (速報値)は81.8と、前月の84.1から低下した。ブルームバーグがまと めたエコノミスト予想の中央値は84.5への上昇だった。

ブルームバーグ米国債指数によると、年初から前日までの米国債の リターンは3.3%。ブルームバーグ・グローバル先進国ソブリン債指数は 同期間に4.4%のプラスだった。

ソシエテ・ジェネラルのトレーダー、ショーン・マーフィー氏(ニ ューヨーク在勤)は「利回りを大幅に押し上げることに対して市場はた めらっている」と述べた。

ネットロングの増加

RBSセキュリティーズのストラテジスト、ガブリエル・マン氏 は、「日々あるいは週間ベースの勢いを見ても、今はかなり買われ過ぎ ている」と述べた。

米商品先物取引委員会(CFTC)の統計によれば、ヘッジファン ドなど大口投機家の30年債先物に対するネットロングポジションは13日 終了週では前週比で76%増加していた。

米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は、米経済が完全 な健全性を実現するにはさらなる道のりがあると述べた。議長は先週、 米経済は当局による刺激策をなお必要としているとの認識を示した。当 局は資産購入策の縮小を進める一方で、政策金利は2008年以降、事実上 のゼロ金利としている。

日本銀行の黒田東彦総裁は15日、「追加緩和を行う選択肢はあまり ないのではないかという人もいるが、私はそうは思わない。必要であれ ば、2%の物価目標を達成するための方法、手段、選択肢はたくさんあ る」と述べた。

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は先週、必要であればECB が6月に利下げを実施することを示唆した。またイングランド銀行(英 中央銀行)のカーニー総裁は14日、政策金利の引き上げを来年まで待つ 意向を示唆した。

米商務省の発表によると、4月の住宅着工件数(季節調整済み、年 率換算、以下同じ)は107万戸と、前月の94万7000戸から13.2%増加し た。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値 は98万戸だった。

原題:Treasuries Fall First Time in Four Days as Rally Seen Overdone(抜粋)

◎NY金:週間では今月最大の上昇、消費者マインド低下

ニューヨーク金先物相場は週間ベースで今月に入って最大の上昇と なった。米消費者マインド指数が予想外に低下したことを背景に成長懸 念が再燃、安全資産を求める動きが強まった。

5月の米トムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数 (速報値)は81.8と、前月の84.1から低下した。ブルームバーグがまと めたエコノミスト予想の中央値は84.5への上昇だった。

アーチャー・フィナンシャル・サービシズのシニア市場ストラテジ スト、アダム・クロフェンシュタイン氏(シカゴ在勤)は電話インタビ ューで、「強弱まちまちの米経済指標が金の支えになっている」と指 摘。「ウクライナ情勢の緊迫も今週は逃避目的の買いをもたらした」と 述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物6 月限は前日比0.1%未満下げて1オンス=1293.40ドルで終了。週間で は0.5%高と、4月25日終了週以来の大幅上昇。

原題:Gold Caps Biggest Weekly Gain This Month as U.S. Confidence Sags(抜粋)

◎NY原油:2週連続高、景気回復とウクライナ情勢緊迫化で

ニューヨーク原油先物相場は週間ベースで2週連続高となった。米国の 景気回復とウクライナ情勢の緊迫化が背景にある。

トラディション・エナジー(コネティカット州スタンフォード)の アナリスト兼ブローカー、ジーン・マクギリアン氏は「景気には回復の 兆候が見られ、石油需要には支援材料だ。主な材料はウクライナをめぐ る不安で、緊張が高まり供給に混乱をきたすかどうかだ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は前日 比52セント(0.5%)高の1バレル=102.02ドルで終了。週間では2% 上げた。

原題:WTI Crude Caps Second Weekly Rally on U.S. Economy; Brent Gains(抜粋)

◎欧州株:総じて下落、TUIなど旅行銘柄安い-自動車にも売り

16日の欧州株式相場は総じて下落。指標のストックス欧州600指数 は前日に1カ月ぶり大幅安となっていた。ドイツの旅行会社TUIの赤 字幅が拡大し、旅行・レジャー関連銘柄に失望売りが出た。自動車銘柄 の下げも目立った。

TUIは2.5%下落。自動車メーカーでは、フランスのルノーと独 ダイムラーが大きく下げた。業界で4月の欧州新車販売台数の伸びが鈍 化したことが嫌気された。ポルトガルのエスピリト・サント銀行 は5.5%下落。同行は増資計画を発表した。一方、仏建設・通信会社ブ イグは4.4%上昇した。

ストックス欧州600指数は前日比0.1%高の338.99で終了。騰落比率 は約2対3。前週末比では0.1%の上げとなった。13日には約6年ぶり の高値を付けていた。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が先週、必 要であれば6月に金融政策を緩和することに「やぶさかではない」と発 言したことが背景にある。

コメルツ銀行の株式ストラテジスト、マルクス・ウォルナー氏(フ ランクフルト在勤)は「相場を一段高にさせる勢いが今の市場にはあま りない」とし、「第1四半期の業績はそれほど印象的な内容ではなく、 かなりまちまちだ。欧州市場の焦点はファンダメンタルな経済データか らやや離れ、ECBと刺激策の可能性にもっと移るだろう」と語った。

16日の西欧市場では17カ国中11カ国で主要株価指数が下落。仏 CAC40指数は0.3%、英FTSE100指数は0.2%それぞれ上げた一 方、独DAX指数は0.3%安。デンマーク市場は祝日のため休場だっ た。

原題:Most European Stocks Decline as TUI Leads Travel Companies Lower(抜粋)

◎欧州債:スペイン債が上昇、ECBが追加策を講じるとの観測

16日の欧州債市場では、スペイン国債が上昇。欧州中央銀行( ECB)が追加緩和策を講じるとの見方が広がったことが背景にある。 前日大きく下げたことから、週間ベースでは1カ月ぶりのマイナスとな った。

イタリア10年債も値上がり。一方でギリシャ国債は続落。同国の世 論調査で連立政権が支持を失いつつあることが示され、前日の取引では 域内の高債務国の国債が売りを浴びた。ドイツ10年債は下げ、利回りは 1年ぶり低水準から上昇。欧州議会選挙は今月22-25日に行われる。

BNPパリバの債券ストラテジスト、イオアニス・ソコス氏(ロン ドン在勤)は「周辺国債がこれまで値上がりした理由はそのまま残って いて、ECBによる追加緩和への期待と関係がある」と発言。欧州議会 選挙は「リスクイベントで、目先に利益確定の引き金となる可能性があ る。だが、ファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)や全体像は変わ らない」とも述べた。

ロンドン時間午後4時37分現在、スペイン10年債利回りは前日比7 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.95%。前日は16b p上げ、昨年6月以来の大幅上昇となった。前週末比では4bp上げ、 週間ベースでは4月11日終了週以来初の利回り上昇。同国債(表面利 率3.8%、2024年4月償還)価格はこの日、0.6上げて107.215。

イタリア10年債利回りは5bp下げて3.05%。一時は3.16%と、4 月29日以来の高水準を付けた。前週末比では10bpの上昇。

ドイツ10年債利回りは3bp上昇し1.33%。2013年5月17日以来の 低水準となる1.30%まで下げる場面もあった。同年限のフィンランド国 債利回りは1.64%、オランダ国債利回りは1.65%と、それぞれ3bp上 昇した。

ギリシャ国債の2024年2月償還債(表面利率2%)の利回りは5b p上げて6.86%。前日の上げ幅は51bpで、昨年6月以降の最大だっ た。

原題:Spanish Bonds Advance on ECB Stimulus Bets as Bunds Rally Fades(抜粋)

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