欧州債:スペイン債が上昇、ECBが追加策を講じるとの観測

16日の欧州債市場では、スペイン国 債が上昇。欧州中央銀行(ECB)が追加緩和策を講じるとの見方が広 がったことが背景にある。前日大きく下げたことから、週間ベースでは 1カ月ぶりのマイナスとなった。

イタリア10年債も値上がり。一方でギリシャ国債は続落。同国の世 論調査で連立政権が支持を失いつつあることが示され、前日の取引では 域内の高債務国の国債が売りを浴びた。ドイツ10年債は下げ、利回りは 1年ぶり低水準から上昇。欧州議会選挙は今月22-25日に行われる。

BNPパリバの債券ストラテジスト、イオアニス・ソコス氏(ロン ドン在勤)は「周辺国債がこれまで値上がりした理由はそのまま残って いて、ECBによる追加緩和への期待と関係がある」と発言。欧州議会 選挙は「リスクイベントで、目先に利益確定の引き金となる可能性があ る。だが、ファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)や全体像は変わ らない」とも述べた。

ロンドン時間午後4時37分現在、スペイン10年債利回りは前日比7 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.95%。前日は16b p上げ、昨年6月以来の大幅上昇となった。前週末比では4bp上げ、 週間ベースでは4月11日終了週以来初の利回り上昇。同国債(表面利 率3.8%、2024年4月償還)価格はこの日、0.6上げて107.215。

イタリア10年債利回りは5bp下げて3.05%。一時は3.16%と、4 月29日以来の高水準を付けた。前週末比では10bpの上昇。

ドイツ10年債利回りは3bp上昇し1.33%。2013年5月17日以来の 低水準となる1.30%まで下げる場面もあった。同年限のフィンランド国 債利回りは1.64%、オランダ国債利回りは1.65%と、それぞれ3bp上 昇した。

ギリシャ国債の2024年2月償還債(表面利率2%)の利回りは5b p上げて6.86%。前日の上げ幅は51bpで、昨年6月以降の最大だっ た。

原題:Spanish Bonds Advance on ECB Stimulus Bets as Bunds Rally Fades(抜粋)

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