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中国国家主席の対東南アジア戦略に試練-ベトナムの反中デモで

南シナ海の領有権確保に向けて東南 アジアの域内団結を妨げようとする中国の戦略が反発を招いている。ベ トナムでは中国の動きに反発するデモが発生し、中国の習近平国家主席 は対応に苦慮している。

ベトナムと中国が領有権を争う南シナ海の西沙諸島近くに中国が油 田掘削装置(リグ)を設置したことを受け、ベトナムのズン首相は中国 にリグを撤去させるため近隣諸国に協力を呼び掛けた。この問題をきっ かに起きた反中デモでは、中国人労働者が襲撃され、2人が死亡した。

ベトナムとの緊張激化で、習主席の対東南アジア政策は打撃を受け る恐れがある。習氏は昨年権力基盤を固めて以来、一部の東南アジア諸 国と関係を強化する一方で、南シナ海の領有権をめぐって中国と対立す る国に対しては厳しい姿勢で接している。暴力行為が広がれば、東南ア ジアの域内団結だけではなく、米国や日本との関係強化をもたらす可能 性がある。

西沙諸島近くのリグ設置をきっかけに中国とベトナムの艦艇が衝 突。ベトナムでは反中デモが複数の省で発生し、台湾企業やシンガポー ル企業が所有する工場も被害を受けた。

原題:Xi’s Southeast Asia Strategy Tested by Vietnamese Fury Over Rig(抜粋)

--取材協力:Nguyen Dieu Tu Uyen、Gopal Ratnam、Larry Liebert.

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